台湾の外交部は、中国軍が日本列島から台湾、フィリピンを結ぶ「第一列島線」周辺に多数の艦船を展開していることについて、「平和と安定を損ねる非理性的な行為だ」と厳しく非難しました。
台湾メディア「中央通信社」は、中国軍が日本列島から台湾、フィリピンを結ぶ「第一列島線」周辺に1996年以降、最大規模となるおよそ90隻の艦船を展開していると、当局関係者の話として報じました。
また、台湾国防部によると、日本時間のけさ7時までの24時間に中国の軍用機のべ53機や11隻の艦船、8隻の公船が台湾海峡周辺で確認されています。
こうした事態を受け、台湾外交部はきょう、「軍事的な威嚇で平和と安定を損ねる非理性的な行為だ」としたうえで「いかなる国も武力や威嚇を用いて他国の領土主権を侵害してはならないと定めた国連憲章に明らかに違反している」と中国を非難し、威嚇行為をやめるよう求めました。
中国が軍事的な圧力を強めているのは、台湾の頼清徳総統が太平洋島しょ国への外遊中にアメリカのハワイやグアムを経由したことへの対抗措置と見られ、台湾は中国軍による軍事演習を警戒しています。
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