バルセロナに所属するスペイン代表MFダニ・オルモが、不本意な形で欠場を余儀なくされる可能性が浮上しているようだ。10日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が伝えている。
現在26歳のダニ・オルモは今夏にライプツィヒから最大6200万ユーロ(約104億円)と報じられた移籍金でバルセロナへ加入した。クラブ財政やサラリーキャップの問題で選手登録が完了せず、開幕から2試合を欠場したが、デビュー戦となったラ・リーガ第3節ラージョ・バジェカーノ戦でネットを揺らすと、その後も攻撃の主軸として躍動。負傷離脱がありながらも、ここまで公式戦通算12試合に出場し6ゴールをマークしている。
今夏にはドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアン(現:マンチェスター・シティ)らを放出し、最終的にはデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンが負傷離脱したことで選手登録が完了したダニ・オルモ。しかし、この措置は12月31日を期限とした暫定的なものであることから、バルセロナがサラリーキャップの問題を解決しない限り、再びトップチームの登録が不可能になるという。
報道によると、ダニ・オルモのバルセロナとの現行契約には、選手登録ができない場合に行使可能なフリートランスファーでの退団条項が付随しているという。現時点でダニ・オルモにバルセロナ退団の意思はないため、この条項の実効性は不透明だが、クラブとしては一刻も早い財政状況の改善が求められる。
なお、バルセロナはクラブ総会での承認待ちとなっている『ナイキ』との契約に加え、その他の商業収入を探し続けているという。これにより、ダニ・オルモおよびスペイン人FWパウ・ビクトルの選手登録、そして移籍市場での正常な動きを可能にしようと考えているようだ。