チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第6節が11日に行われ、アトレティコ・マドリード(スペイン)とスロヴァン・ブラチスラヴァ(スロバキア)が対戦した。
今季のCLにおいて、アトレティコ・マドリードは開幕節でライプツィヒ(ドイツ)に2−1と逆転勝利を飾ったものの、以降はベンフィカ(ポルトガル)に0−4、リール(フランス)に1−3と2連敗。それでも、第4節でパリ・サンジェルマン(フランス)相手に2−1と逆転を達成すると、第5節ではスパルタ・プラハ(チェコ)に6−0と大勝。現在は3勝2敗という成績を残している。
ラ・リーガ、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)も含めると公式戦では9連勝と絶好調のなか、今節はここまで5連敗と苦しむスロヴァン・ブラチスラヴァをホームに迎える。アトレティコ・マドリードのスターティングメンバーには、ロドリゴ・デ・パウル、フリアン・アルバレス、アントワーヌ・グリーズマンらが並んだ。
試合は立ち上がりからアトレティコ・マドリードが主導権を握ると、16分には均衡が破れる。ペナルティエリア手前左寄りの位置でサムエウ・リーノからのパスを受けたアルバレスが、前を向いて右足一閃。アルバレスの見事な“ゴラッソ”により、アトレティコ・マドリードが先手を取った。
スロヴァン・ブラチスラヴァとしては早々と1点ビハインドを強いられることとなったが、26分にはカウンター攻撃でゴールを脅かす。ハビ・ガランの頭での落としが短くなったところを、ダヴィド・ストレレツが見逃さず、相手を引きつけて横へ流す。駆け上がってきたティグラン・バルセギャンがボックス右まで持ち込むと、クレマン・ラングレを振り切って右足で狙ったものの、GKヤン・オブラクの頭を超えた一撃はクロスバーに嫌われた。
だが、スロヴァン・ブラチスラヴァは33分、決定機を作り出したバルセギャンが左太もも裏を痛め、プレー続行が不可能に。ここまで全試合に出場しているアタッカーを負傷の影響で欠くことが決まった。
前半も終盤に差し掛かると、アトレティコ・マドリードは38分、ペナルティエリア手前右寄りの位置で顔を上げたマルコス・ジョレンテが浮き球のボールを送り、抜け出したリーノがヘディングシュートを放ったが、ここはGKに阻まれる。追加点のチャンスを逃したものの、直後の42分にはパブロ・バリオスからの対角フィードでM・ジョレンテがボックス右の深い位置に侵入すると、ダイレクトでの折り返しをグリーズマンが頭で押し込み、リードを2点に広げる。グリーズマンは出場した公式戦5試合連続ゴールを記録し、ハーフタイムへ突入した。
後半に入ると立ち上がりの49分、スロヴァン・ブラチスラヴァがうまくアトレティコ・マドリードのプレッシングを外して前進。敵陣右サイド大外で顔を上げたセサル・ブラックマンがアーリークロスを送るも、ニアサイドに飛び込んだストレレツには合わない。だが、OFR(オンフィールドレビュー)を経て、ストレレツに対してラングレのファウルがあったと判定され、スロヴァン・ブラチスラヴァにPKが与えられる。ファウルを貰った本人のストレレツがきっちりと成功させ、スロヴァン・ブラチスラヴァが1点を返した。
スロヴァン・ブラチスラヴァが反撃の狼煙を上げたかに思えたが、アトレティコ・マドリードは1点差の時間を長くは続かせない。57分、アルバレスがボックス左深い位置に侵入し、相手の最終ラインを押し下げてマイナスへ繋ぐと、サポートしていたコケが相手を引き付けて縦パスを通す。前を向いたグリーズマンのシュートはジャストミートしなかったものの、これがうまくGKの意表を突き、ゴールに吸い込まれた。
試合はこのままタイムアップ。この結果、アトレティコ・マドリードはCLで3連勝を飾ると同時に、公式戦全体で見るとこれで破竹の10連勝を記録した。一方、6連敗となったスロヴァン・ブラチスラヴァは無念のリーグフェーズ敗退が決まっている。
次節は2025年1月21日に行われ、アトレティコ・マドリードはレヴァークーゼン(ドイツ)と、スロヴァン・ブラチスラヴァはチェイス・アンリが所属するシュトゥットガルト(ドイツ)と、ともにホームで対戦する。
【スコア】
アトレティコ・マドリード 3−1 スロヴァン・ブラチスラヴァ
【得点者】
1−0 16分 フリアン・アルバレス(アトレティコ・マドリード)
2−0 42分 アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)
2−1 51分 ダヴィド・ストレレツ(PK/スロヴァン・ブラチスラヴァ)
3−1 57分 アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)