稀代の名将ジョゼップ・グアルディオラ監督のもと、近年ヨーロッパ屈指の強さを誇ってきたマンチェスター・シティが不振を脱却できずにいる。
現地時間11日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第6節で、マンチェスター・シティは敵地でユヴェントスと対戦した。序盤から一進一退の攻防が続きスコアレスで前半を折り返すと、後半開始早々の53分にケナン・ユルディズのクロスをドゥシャン・ヴラホヴィッチが頭で押し込みホームチームが先制。75分には鋭いカウンターからウェストン・マッケニーが強烈なボレーを叩き込み、試合はそのまま2−0で終了した。
ユヴェントスが4試合ぶりの白星を飾った一方、マンチェスター・シティはこれで3試合未勝利に。決勝トーナメントプレーオフ出場圏内には留まっているものの、6試合を戦い終えての順位は勝ち点「8」の36チーム中22位。ノックアウトステージに直接進出できる8位リールとは「5」ポイント差が開いており、残るパリ・サンジェルマン(PSG)戦、クラブ・ブルッヘ戦では勝利が求められる。
マンチェスター・シティの不振はCLに限った話ではない。5連覇を目指すプレミアリーグでも勝ち点を取りこぼす試合が続いており、第15節終了時点で首位リヴァプールとの勝ち点差は暫定「8」に。10月末に行われたカラバオカップ・ラウンド16のトッテナム戦からは、グアルディオラ監督の指導者キャリア通じて初めてとなる公式戦5連敗を喫するなど、昨シーズンまでの圧倒的強さは影を潜めている。
ユヴェントスに敗れたことで、直近の公式戦10試合で7敗目を喫したマンチェスター・シティ。とりわけ守備面での不安定さが際立っており、データサイト『Opta』や欧州サッカー連盟(UEFA)によると、11月以降に行われた公式戦で喫した21失点は欧州5大リーグに所属する他のどのクラブよりも多い数字となっているようだ。欧州コンペティションへの参加状況によって各クラブの試合数にはばらつきがあるが、9試合で21失点は看過できない数字だろう。
マンチェスター・シティは今後、マンチェスター・ユナイテッドとのダービーや“要塞”とも形容される敵地『ヴィラ・パーク』でのアストン・ヴィラ戦など難しいゲームが続く。果たして浮上のきっかけを掴むことはできるだろうか。
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