ピン芸人、キャプテン渡辺(49)が、25日に東京・杉並公会堂で単独ライブ「漫談スタイル3」(午後7時30分)を開催する。
R−1ぐらんぷりで、2011年(平23)、12年と2年連続で決勝進出。パチンコにはまった客のあるあるネタで始まる「クズ漫談」。12年から務めるテレビ東京系「ウイニング競馬」のMC、パネリストとしても競馬ファンの間ではおなじみだ。
「R−1は、あまりもう意識してません。優勝しても夢がないとか言う人もいるけど、跳ねた人は売れてるだろうって言いたいですね。ハリウッドザコシショウとかは、売れたわけじゃないですか。R−1に関しては、出続けてはいますけど、本当にどうしようか迷ってるところがあります。もうR−1のためのネタ作りをしたくないんですよ。賞レース用のネタ作りは本当に大変なんです。結局、テレビにマッチしないといけないわけ。短い間でウケを取らないといけない。長くしゃべって、どっかでドカンと来たりするっていう作り方もできないし、結局は手数とかね。そういう意味では、笑いを追求するよりも競技に近い」
2年前に11年ぶりに単独ライブを復活させて、今年で3年連続。
「本当に好きなことをやります。毎年の決め事ですけど、テレビでできないネタ。なんかやる意味がないとね。別に放送禁止用語を言うわけじゃないですよ。とにかくテレビサイズで物事を考えがちなんですよ。芸人も単独ライブをやる時は、それを考えない。とにかく自分のやりたいことをやるんです。これがテレビにはまるとか、はまらないとかは一切考えない。そうすると自分なりの色が出せるし、あと“ここじゃないと見られないもの”に仕上がる。とにかくコンセプト。もう、そんなにネタを作ってないですけど、10分間で、2つぐらいしか笑いどころがないとかね。そういうようなこともやりたいです」
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今49歳。単独ライブを10年間やめていた。それを復活させた。
「単独はあまりにもしんどかった。なんて言うんですかね、“単独芸人”でもなかったので、やってなかっただけなんですけど。でも、ハリウッドザコシショウの22年の単独ライブのゲストに呼ばれた時に『今は競馬の仕事しかないかもしれないけど、この単独ライブで言った1つのちょっとしたネタでも競馬番組で言って、それで話題になったらええやんか』みたいなこと言われてね。もう事務所のライブとかも出てないし、単独ライブもやらないってなったら何なんだろうことにもなってきたのでね。確かに他人の単独ライブとか行くとね、やりたくなるんですよ」
パチンコにはまり“くず芸人”の先駆けと言われるが、身長182センチ、スラリとしたイケメンだ。
「僕も、大分年を取ってきて、いつまでクズで売ってんのっていう感じですかね。テレビ東京の『ウイニング競馬』で『キャプテン渡辺のく〜ず〜劇場』っていうコーナーがあるんですけど、49歳にもなって『クズでおなじみで』とか寒くないですかな」
50歳を前に芸人としての歩み、もがきを止めない。自分の納得する世界を求め続けている。22日の有馬記念の傾向も聞いてみた。
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「アーバンシックが有力で、相手になるのがドウデュースとダノンデサイル、穴ならメイショウタバルが面白いかな」
笑いと競馬の二刀流だ。【小谷野俊哉】
◆キャプテン渡辺(わたなべ)1975年(昭50)10月20日、静岡市生まれ。高校卒業後、プロレス団体のUWFインターナショナル入団。その後、タレント養成の専門学校を経て芸人に。01年(平13)にトリオ「バカラ」結成も04年に脱退。06年に出戻って「キラッキラーズ」に改名も10年に解散してピン芸人。11、12年にR−1ぐらんぷり決勝進出。182センチ。血液型A。
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