還暦の母が美容に「3年間で1500万円」使っていた。「あと数年で破産する」と説得した結果…

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2024年12月13日 09:21  日刊SPA!

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現代では、女性だけでなく男性まで美容にお金をかけるのが当たり前になり、整形を普通に告白する芸能人まで出てきている。ただ、美容にかけるお金は高額になることもあり、家族が知らないうちにとんでもない金額を使用していたというトラブルも増えているようだ。
今回、そんな美容に関する家族間のトラブルについて話を聞かせてくれたのは、都内のIT企業に務めている神戸真由美さん(仮名・30歳)。神戸さんの母親は今年還暦を迎えたそうだが、実は3年前から美容にいきなり目覚めてしまったのだとか。

◆美容に興味がなかった母が「昨年は合計で6回も渡韓」

「私の実家は群馬県にあるのですが、仕事が忙しいのもあって頻繁には帰っていませんでした。母とは電話やLINEで連絡を取っているのですが、実際に顔を合わせるのは正月休みの年に一度くらい。なので、あまり変化に気づかなかったのですが、父から相談を受けて母がどっぷりと美容にハマっていることを知って。しかも、かなりの額を美容に注ぎ込んでいて、父が困り果てていたんです……」

女性であれば、何歳になっても若々しく美容に気を使うのは結構なこと。しかし、神戸さんの母親はあまりにハマりすぎて、家族もドン引きするお金の使い方をしているのだとか。

「私が知っている母は、あまり美容やファッションに興味がある人ではなかった。なので、私も父から相談を受けても、理解ができなかったんです。ただ、母に話を聞いてみると、最新の美容医療をうけて肌メンテをしているのだというんです。しかも、美容雑誌などで紹介されるような、一回のメンテナンスで数十万かかるような施術も受けていた……。聞くところによれば、昨年は合計で6回も渡韓して美容旅をしたようで、ちょっと度が過ぎた状況になっている。近所に美容マニアの友達がいるようで、影響を受けてハマったそうです」

◆父は「苦労をかけた負い目がある」

それまで興味がなかった美容にハマったという神戸さんの母親だが、行動はエスカレートして日本でも美容クリニックに通っていたのだとか。

「私も知らなかったのですが、父に内緒で都内にある有名な美容クリニックに通っていたそうなんです。そこでは、定番のシミ取りにはじまって、若返り効果があると言われてシワ取りのヒアルロン酸注射もしたとか。また、リフトアップ手術もやったようで、次々と美容整形にお金をかけている。最近では、シニア向けに若返りやエイジングケアを行うコースがクリニックにあるようで、いろいろとお金をかけて試していたようなんです。もちろん、きれいでありたいという気持ちは娘の私もわかるのですが、父はもう仕事をしていなく退職金を切り崩し普段はシニア向けのバイトで生活費を稼いでいる状態。なのに、美容関連で散在しているのですから呆れてものが言えません。父も、これまで母に苦労をかけた負い目があるので注意できず、美容に使うお金がエスカレートしていったみたいです」

◆3年間で1500万円近く使っていた?

神戸さんの父親は、誰もが知るような銀行に務めていたエリート。退職金も相当な額を貰ったそうだが、それでもこのまま母親が美容に散在すると、破産してしまうと危機感をつのらせていたそうだ。

「父に母が美容で使った金額を聞いたら、銀行口座の残高から考えると3年間で1500万円近く使ったというんです……。韓国の美容旅行も数日間滞在するようですし、頻繁に美容整形の施術も受けて、高級な美容グッズも買っているのでそのくらいの額になってもおかしくありません。このまま母が美容に散在したら2人とも一文無しの老後になることは目に見えている。もう限界だと思い会社に休みをもらって母を止めるため実家へ帰りました」

◆離婚届をつきつけて、ようやく…

美容にドハマリして周りが見えなくなっている母親を、説得するために実家へと向かった神戸さん。ある意味で、美容に「洗脳」されている母親は、神戸さんの説得にも簡単に応じなかったそうです。

「3人で家族会議をして、美容関連に散在するのを辞めるよう進言しました。ただ、母はこれまで忙しい父を支えつつワンオペで私を育て、おしゃれするヒマもなかったのでいまになって好き勝手やっているという言い分なんです。気持ちはわかるけど、あまりに使っている額が大きすぎるので受け入れるわけにいかない。このままだと2人ともあと数年で破産すると、父の貯金通帳を広げながら説明したんです。

それでも、財産は自分のものでもあるからと母は頑として、美容を辞めると言わない。しびれを切らして、私はそれなら離婚して、自分が稼いだお金で美容を楽しんだら良いと大説教した。役所から離婚届をもらってきていたので、この場で書いて離婚するように言ったんです。そうしたら、やっと事の重大さをわかったのか、母は泣きながら謝ってきた。ただ、謝っても1500万円は戻らないし、私と父は完全にしらけムードだったのですが(笑)」

◆懲りずに通販で美容グッズを買っていた

娘からの説教を受けて、やっと自分がやっていることを理解したという母親だが、神戸さんはいまでも不安でいっぱいだとか。

「大説教をしてからは、韓国の美容旅行や東京のクリニックに通うのは辞めたようですが、それでも通販で美容グッズをコソコソ買っているらしい。母のそんな姿を見て、整形に取り憑かれる芸能人の気持ちが少しわかった気がします。一度きれいになった自分を見てしまうと辞められなくなり、中毒性があって次から次へと手術をしたり最新の注射などを試したくなるようです。なので、母は中毒患者なのだと認識して、今後もクリニック通いや高い買い物などをしないよう私が父に代わって頻繁にチェックするようにしています」

還暦を過ぎた母親の美容に関する暴走で、一家離散のピンチもあり得た今回のケース。娘である神戸さんがしっかり母の散財を止めたが、そのままお金を使い続けていたら借金してまで美容に金を注ぎ込んでいたかもしれない。美容整形にハマる若い女性たちが多いと聞くが、ほどほどにしないと神戸さんの母親のように、家族を困らせることになると肝に銘じておいたほうが良いかもしれない。

<TEXT/高橋マナブ>

【高橋マナブ】
1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている

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