画像提供:マイナビニュース 最新のiPadOS 18の目玉機能といえば、何と言っても「Apple Intelligence」です。現在は日本語環境では利用できないものの、iPadの言語設定を「米国英語」に変えればApple Intelligenceが提供するAI機能を日本でも利用できます。iPadをビジネスで使っていて、英語で文章を書いたり読んだりする人にはとても便利なので、iPadを米国英語に切り替えてこれから使ってみては?
○日本でも使えるApple Intelligence
Appleが満を持してリリースしたパーソナルインテリジェンスシステム「Apple Intelligence」は、現在ベータ版が「米国英語」でのみ提供されており、iPadの場合、iPadOS 18を搭載したM1以降のiPad ProとiPad Air、A17 Pro以降のiPad miniで利用できます。
日本語への対応は2025年が予定されていることから「まだ使えないのか…」と思っている人が多いかもしれませんが、実は日本でも利用可能です。その方法は至って簡単で、iPadの「設定」アプリを開いてサイドバーの[一般]→[言語と地域]の設定から「米国英語」を追加して利用言語を変えるだけ。そして「設定」アプリのサイドバーから[Apple Intelligence & Siri]を選択してSiriの言語も英語に切り替えたあと、ウェイトリストに登録すると承認後に使えるようになります。
言語環境を米国英語にするとiPadのメニューや表示が英語になりますし、一部のアプリではコンテンツの表示言語が英語になったりするというデメリットはあります。とはいえ、言語環境で日本語も引き続き利用できる状態にしておけば日本語入力も日本語表示もできますので、Apple Intelligenceを使えるほうがメリットが大きいと感じる人も多いでしょう。また、英語を勉強したい人には、英語力アップにつながるかもしれません。iPadの利用に支障が生じても、元の日本語優先環境に簡単に戻せますので、Apple Intelligenceを一度使ってみたい!という人もぜひ試してみてください。
○「作文ツール」で文章を校正・要約する
現在提供されているApple Intelligence機能の中で真っ先に使ってみたいのが「文書作成ツール」です。「メール」や「メモ」アプリ、または文章作成ソフトなどで文章を作成する際に、書いたものを校正したり、適切な言い回しやトーンに変更したりできます。性能は非常に高いため、英語での文章作成に自信がないという人や文章をより洗練させたい人はぜひ使ってみると良いでしょう。
また、「文書作成ツール」では文章を書いたり読んだりしたあとに、テキストを要約することも可能です。英語で書いた文書をわかりやすく伝えたり、英語の資料やメールの内容を素早く把握したいときに役立ちます。
○「メール」や「メッセージ」でApple Intelligenceを使う
Apple Intelligenceの機能は「文書作成ツール」以外にもさまざまあります。たとえば「メール」や「メッセージ」で英語でやりとりすることが多い人には「スマートリプライ」が役立つでしょう。メールやメッセージの返信ボタンをタップするといくつかの返信の提案が表示され、任意のものを選ぶと、Apple Intelligenceによる返信文章が自動作成されます。そのまま送信ボタンを押して送信できますし、文章を修正してから送信することも可能。いちから返信文章を書く必要がないので効率化を図れます。
また、「設定(Settings)」アプリから「メール」アプリの設定を開き、[Summarize Message Previews(メッセージプレビューを要約)]をオンにしておけば、受信ボックスのメール下部に要約が自動的に表示されます。本文を読まなくても、どんな内容か知ることができるので日々たくさんのメールが届く場合は特に便利でしょう。
○「メモ」アプリでリアルタイムに文字起こし
最後にもう1つ、iPadで英語を扱う人に便利なのが「メモ」アプリのオーディオ録音の機能です。iPadOS 18の「メモ」アプリでは新たにメモ内で録音を行えるようになっていますが、Apple Intelligenceを使えば録音中にリアルタイムで対応言語の文字起こしが可能です。英語での講演や会議などの際に利用すれば、その内容をあとで確認したり、まとめたりするときにとても役立ちます。
○Apple Intelligenceのその他機能も試してみよう
ここまでiPadで英語を扱うことがある人に向けてApple Intelligenceの役立つ機能を紹介してきましたが、実際に記事を参考に試していただければ、非常に便利であることがわかると思います。これを機にiPadを英語環境メインで使ってみるのはもちろん、必要なときだけ英語環境に切り替えてApple Intelligenceを使うのも良いでしょう。Apple Intelligenceには、電話やFacetimeのオーディオ通話を文字起こししたり、クリーンアップ機能を使って写真から不要なものを消したりする機能も含まれていますので、それらもぜひ使ってみてください。(水川歩)