【ワシントン時事】トランプ次期米政権が、連邦レベルでの金融規制当局の一部廃止や再編を検討していることが分かった。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが12日報じた。次期政権が志向する、政府機関の縮小と規制緩和の一環。金融規制は現在、連邦準備制度理事会(FRB)と連邦預金保険公社(FDIC)、財務省傘下の通貨監督庁(OCC)が担っており、再編となった場合は大幅な人員削減が見込まれる。
同紙によると、財務長官に指名されたスコット・ベッセント氏や、実業家イーロン・マスク氏がトップを務める「政府効率化省」の関係者が、FDICやOCCの高官候補者らと面談。その中で、FDICをOCCへ吸収する構想が話題に上がった。3機関の合併や、それぞれの機関は存続させつつ、規制担当を一つの機関に集約する案も浮上しているという。