静岡県は13日、富士山の混雑や危険な登山を防ぐため、来夏から1人当たり入山料4000円を徴収する条例案の骨子を公表した。県議会文化観光委員会で示した。今後、別の登山口がある山梨県と調整し、来年2月議会の条例案提出を目指す。
条例案によると、静岡県内の富士宮、御殿場、須走の各ルートの5合目にゲートなどを設置して徴収し、規制の運営経費や安全対策に充てる。また、山小屋に宿泊しない登山客は、午後2時から翌日午前3時まで入山を規制し、登山者にはルールやマナーの事前学習を求める。これまで支払いが任意だった1000円の保全協力金は廃止し、入山料に一本化する。登山者数の上限は設定しない。