米Twitter(現X)の共同創業者で米Mediumの創業者でもあるエヴァン・ウィリアムズ氏は12月12日(現地時間)、“プライベートソーシャルネットワーク”構築サービス「Mozi」を発表した。まずはiOSアプリを公開した(日本でも利用可能だ)。
これまでソーシャルメディア関連のアプリに取り組んできたウィリアムズ氏だが、現在のソーシャルメディアは本来の目的だったはずの友人や家族のつながりから離れてしまい、「エンゲージメントを最大化するための戦場と化してしまった」と感じているという。
Moziは、人間関係を重視し、テクノロジーを使って人々を結びつけたいという同氏の願いから生まれた「実際に会う機会を増やすことに重点を置いた、プライベートで非パフォーマンス型のソーシャルネットワーク」だ。
主な機能は、自分が知っている人が、自分と同じ場所(都市やイベント)にいたり、訪れたりする際にそれを知らせることだ。その相手に会いたければ、別のアプリ(メッセンジャーやSNSなど)で連絡を取る。
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Moziを使うには、自分のメールアカウントと携帯電話番号を登録し、アドレス帳から場所を共有したい相手を選んでおく。相手が情報提供を選択した場合、相手が行く予定の場所やイベントを確認できるようになる。
Moziが連絡先情報を共有したり販売したりすることはなく、電話番号はハッシュ化して保存される。
Moziには一般的なSNSにあるような公開プロフィールなどはない。すべては相互の連絡先にのみ表示される。
まずは無料版でサービスを開始する。これが急に有料になることはないが、Spotifyなどのようにサブスク制のプランを追加する予定という。
ウィリアムズ氏がこのアプリを思いついたきっかけは、50歳の誕生日にパーティへの招待リストを作成しようとした際、自分が本当に大切にすべき人々とのつながりに十分な投資をしてこなかったことに気づいたことという。また、現行のSNSが、実際の人間関係を反映していないと感じいていたこともきっかけの1つだとしている。
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ウィリアムズ氏はMoziの会長で、CEOはこのサービスに共感した起業家のモリー・デウルフ・スウェンソン氏が務める。
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