マンチェスター・シティに所属するイングランド代表DFカイル・ウォーカーが、人種差別被害に遭ったことを明らかにした。12日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。
マンチェスター・シティは11日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第6節でユヴェントスと対戦したが、敵地で0−2で敗れた。この結果、マンチェスター・シティは直近の公式戦10試合でわずか1勝(2分け7敗)となっている。
このようなチーム状況に加え、キャプテンを務めるウォーカーが低調なパフォーマンスを見せていることから、同選手には非難の声も強まっている。そんななか、ウォーカーは自身の公式インスタグラムのストーリーズを更新。人種差別的なメッセージが届いたスクリーンショットを載せながら、次のようにメッセージを綴った。
「昨夜の試合以来、僕がオンライン上で受けた卑劣で人種差別的で脅迫的な嫌がらせは誰も受けるべきではない。インスタグラムと当局は、このような虐待に苦しんでいるすべての人々のために、このようなことが起きないようにする必要がある。決して許されるべきことではない」
「ファンの皆、僕たちはチームとして引き続き協力して、より良い結果を目指して、改善して、状況を好転させるために努力を続けていく」
これを受け、マンチェスター・シティはクラブ公式サイトを通じて以下のように声明を発表した。
「マンチェスター・シティは、昨夜の試合後にカイル・ウォーカーがオンラインで受けた人種差別的虐待を強く非難する。スタジアム内であろうと、オンライン上であろうと、いかなる差別も容認しない。カイルが受けたひどい扱いに対して、私たちは全面的にサポートをしていく」
また、プレミアリーグも「人種差別は私たちのスポーツや社会のどこにも存在する余地はない。差別的な虐待を聞いたり見たりした人は、行動を起こせるように報告するように推奨している。プレミアリーグはカイル・ウォーカーとクラブがオンライン上の憎悪に立ち向かうことをサポートしていく」と非難の声明を発表している。