今週の日曜日は、京都競馬場で朝日杯フューチュリティステークス(GI・芝1600m)が行われます。
今年の朝日杯FSは阪神競馬場がリフレッシュ工事に入っており、京都芝1600mでの開催となります。過去10年の朝日杯FSのデータでは信ぴょう性に欠ける可能性がありますので、ここでは23年以降の京都外回りの芝1600mで開催された重賞(計9レース)を対象に紐解いていきたいと思います。
データ対象の9レースでは、父ミスプロ系が5勝2着1回3着3回。父ノーザンダンサー系が3勝3着1回。父ヘイルトゥリーズン系が1勝2着8回3着5回となっています。これら以外の系統の父を持つ馬には好走例はありませんでした。
また、回収率の面で見ると父ノーザンダンサー系が優秀で、単勝や複勝の回収率は100%超えとなっています。一方、複勝率の面では父ミスプロ系の馬が23.1%となっており、父ノーザンダンサー系や父ヘイルトゥリーズン系を上回る数字を残しています。
父ヘイルトゥリーズン系については、73頭が出走し1勝しかしていませんので、馬単や三連単などの馬券種で頭軸としての評価はやめた方が無難かもしれません。軸とするならば馬連や三連複などの馬券種に限った方が的中する可能性は上がるかもしれません。
今週の朝日杯FSでも父の系統によって狙い方などを工夫することで、的中に近づくことができるかもしれませんし、血統面に注目して予想を組み立てるのもひとつの策と言えるのではないでしょうか。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
父ノーザンダンサー系で前走5着以下
[0-0-0-10]複勝率0%
該当馬:アルレッキーノ、エイシンワンド、クラスペディア、コスモストーム
※特に言及のない限り、データは23年以降の京都外回りの芝1600mで開催された重賞(計9レース)を対象にしています。
上位人気が予想されるアルレッキーノが該当しました。
高期待値が見込める父ノーザンダンサー系ですが、前走の結果によっては全く期待値がないケースもあります。父ノーザンダンサー系で馬券に絡んだのは、前走で4着以上と上位争いをしていた馬のみとなっています。一方、前走で5着以下となっている馬には好走例がありませんでした。
父ノーザンダンサー系の馬については、前走で上位争いを演じ勢いを失っていないことが好走条件のひとつになってくるのではないでしょうか。
該当馬に挙げたアルレッキーノの前走は5着。今回はその前走で先着を許したアルテヴェローチェやタイセイカレントも出走してきますし、GIでメンバーレベルが上がることを考えると前回以上の結果を求めるのは酷な印象です。
また、アルレッキーノは関東馬でこの中間は美浦トレセンで調整されています。これまでに関西圏での出走歴はありませんので、今回が初めての関西圏への輸送となりますのでその負担も心配されるところです。
この中間の報道を見ていると気性面に課題も残しているそうですし、人気ほどアテにはできない印象です。様々な不安要素を抱えているだけに、本馬を軽視して予想を組み立てるのも考えたいところです。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。