トウマは「練習楽しい」と喜んで練習にいきます。「応援しているのも楽しい」と試合に出られないとわかっているのに、猛暑でも寒い中でも喜んで試合にいきます。
保護者たちは試合をしている間は応援をして、他の学校の試合では審判をする保護者も。楽しそうに雑談をする保護者もいます。でも私には審判なんてできないし、雑談や応援をする気にもなれないのです。
試合に出られないのに「楽しい」というのは、本音なのでしょうか? お友だちと楽しそうにしゃべっている様子もありません。正直もう……練習や試合でそんなトウマの姿をみるのが苦痛なんです。他の保護者たちやコーチがどう思っているのかも、気になってしまって……。申し訳なさと恥ずかしさで、いたたまれないのです。
夫にグチると、「……トウマはプロになりたいわけじゃないんだろう。楽しんでやっているんだからいいじゃないか」と、親身になって聞いてくれません。
夫は「本人が楽しくやっているのに、自分が気まずいからって子どもの趣味を奪うの?」と、私を非難するようなことを言ってきます。
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私はトウマがもっと努力をしないのなら、野球をやめてほしいと思っています。だって団体戦ってひとりヘタな人がいると迷惑がかかりますよね。
トウマは野球が好きだといいますが、人よりも努力をして上手くなろうという気が感じられません。そんな感じで続けていても、意味があるのかと思っていました。しかし夫は、トウマの野球は「趣味」なのだと話します。私のジム通いと一緒で、上を目指しているようなものではないと。どういう意味なのか、考えたいと思います。
【後編】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・物江窓香 作画・まゆか! 編集・横内みか
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