おととい夜、北九州市のファストフード店で中学生の男女2人が男に刺され、女子生徒が死亡した事件。容疑者は今も逃走中です。下校や帰宅の時間帯、現場周辺では不安が広がっています。
事件が起きたのは、おとといの午後8時半前。北九州市小倉南区のマクドナルドで、中学3年の男女2人が店に入ってきた男にいきなり刃物のようなもので刺されました。
2人は病院に運ばれましたが、腹部を刺された中島咲彩さん(15)が死亡。腰のあたりを刺された男子生徒(15)は命に別状はありませんでしたが、致命傷になりかねない深い傷を負っています。
近所の人
「パトカーのサイレンの音がうるさくて。このへんで聞いたことがないので。怖いですね、やっぱり。犯人が早く捕まってほしい」
現場となったマクドナルドは、夜でも通行する車が多い国道沿いにあり、周辺には学校や住宅が建ち並ぶエリアです。人目につきやすい場所で、男はなぜ犯行に及んだのでしょうか。
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捜査関係者などによりますと、刺された2人は学習塾の帰りに店に入ったあと、レジ待ちの列の最後尾に並んでいました。そこに男が入店。男は2人にまっすぐ近づき、無言のまま立て続けに刺して逃走。わずか30秒足らずでの犯行でした。
記者
「事件が起きた現場です。刺した男はこちらの店を出た後、小倉駅方面に向かった逃げていったということです」
現場に凶器は残されておらず、男は店に入った時と同じ出入口から刃物のようなものを持ったまま、北の方角に逃走したとみられています。
男が逃げたとみられる方角から150メートルほど離れた自動車整備工場の付近では、不審な男の目撃情報が寄せられ、警察による聞き込み捜査も行われました。
自動車整備工場の従業員
「たばこの吸い殻を回収して、鑑識の人が持って帰った」
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男子生徒が男について「まったく知らない人」と話すなど、多くの謎が残る今回の事件。男はいまだ逃走中で、警察が行方を追っています。