帝国データバンク(東京都港区)は、2024年冬季賞与の動向について調査を実施した。1人当たり平均支給額が前年より増加した企業は23.0%、最も伸びた業界は「運輸・倉庫」だった。
2024年の冬季賞与(ボーナス、一時金、寸志など含む)の従業員1人当たり平均支給額をみると、「賞与はあり、増加する(した)」企業は前年比1.1ポイント減の23.0%だった。「賞与はあり、変わらない」が43.3%、「賞与はあるが、減少した」が13.9%、「賞与はない」が12.8%だった。
賞与が増加した企業を業界別に見ると、2年連続で「運輸・倉庫」(30.9%)、「建設」「製造」(いずれも24.9%)、「金融」(17.0%)が伸びている。特に「運輸・倉庫」は前年の22.5%から8.4ポイント上昇し、唯一3割を超える結果となった。
賞与を増やす企業からは、「設備投資は比較的旺盛で、設備改修工事なども多い」(一般管工事)、「IT技術者不足が続く」(ソフト受託開発)、「インバウンド需要が長期にわたり高い」(旅館)、「値上げの効果が出てきている」(一般乗合旅客自動車運送)、「引き続きドライバー不足には拍車が掛かり、人材の争奪戦が激化する」(一般貨物自動車運送)といった意見が寄せられた。
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調査は全国2万6880社を対象に、11月18〜30日に実施した。有効回答企業数は1万939社。
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