去年7月、東京・新橋のビルで5人が重軽傷を負った爆発事故で、当時、現場のビルで作業をしていた内装業者の男性2人を警視庁が17日、書類送検しました。
【写真を見る】【速報】去年7月“新橋ガス爆発” 内装業者2人を書類送検 ガス管の接続部外してガス漏れ…5人重軽傷 警視庁 「ガス臭いと感じたら…」身を守るには?
この事故は、去年7月3日の午後3時すぎ、港区新橋の繁華街にあるビルで爆発事故が起き、火元の2階にあるカフェバーの店長や通行人ら男女5人が重軽傷を負ったものです。
また、この爆発で、周辺ビル5棟や駐車車両など、物的損害は1億2000万円に上りました。
事故からおよそ1年半が経った17日、警視庁が、▼工事の現場責任者の男性(37)と、▼作業員の男性(62)を業務上過失傷害と業務上失火の疑いで書類送検しました。
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■「タバコの火をつけたら突然…」
当時、ビル3階の空き店舗では、午前9時ごろから午後1時半ごろまで、水道管などを撤去して床を平らにする工事が行われていました。
2階のバーで爆発事故が起きたのは、工事を終えてからおよそ1時間半後の午後3時すぎ。下の階には、多量のガスが漏れ出ていたとみられています。
バーの店長は爆発の瞬間について、「タバコを吸おうと喫煙室に入った。ライターに火をつけたら、突然、ドカンという音とともに爆発した」と話していたということです。
事故後の現場検証では、床下を通るガス管の接続部が1か所だけ外れていたことが明らかになりました。
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作業員の男性(62)は任意の調べに対して、「ガス管の可能性があるとは思ったが、完全にそうだと特定しないまま作業してしまった」「フタが床に出っ張っていて、それを回して取り外した」と説明しているということです。
警視庁は東京地検に送る処分意見について、明らかにしていません。
■自宅でガス漏れが疑われたら…
一般家庭に供給される都市ガスやプロパンガスには、通常、ガス漏れに気づくことができるよう人工的に臭いがつけられています。大気中のガスの濃度が1000分の1程度という微量なものでも、人が感知できるほどの強い臭いがついているといいます。
日本ガス協会の担当者はJNNの取材に対し、「ガス臭いと感じたら、その時点で火気を使わないこと。そして、すぐにガス事業者に状況を知らせてほしい。盲点なのが換気扇。電気で動くから着火源になりうるので、ガス臭いときはスイッチを入れないこと。換気するなら、窓を開けてほしい」としています。
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