マンチェスター・ユナイテッドが今冬にイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードの売却に踏み切る可能性があるようだ。16日、『ガーディアン』や『スカイスポーツ』など複数のイギリスメディアが伝えている。
現在27歳のラッシュフォードはマンチェスター・ユナイテッドの下部組織出身で、2016年2月に18歳でトップチームデビューを飾った。徐々に出場機会を増やしていくと、2018−19シーズンからは数多の名選手が背負ってきた「10番」を継承。ここまで公式戦通算426試合で138ゴール67アシストをマークし、2度のFAカップ優勝やヨーロッパリーグ(EL)制覇に貢献している。
2022−23シーズンにはELとカラバオカップで得点王に輝いたラッシュフォードだが、近年は度重なるトップチームの指揮官交代の影響もあってか、波のあるパフォーマンスに終始。また、エリック・テン・ハフ前監督の下で複数回の規律違反が確認され、直近のマンチェスター・シティ戦後にはルベン・アモリム監督がベンチ外の理由について「トレーニングでのパフォーマンスや試合でのパフォーマンス、日常生活での振る舞い、チームメイトとの関係性が重要」と説明するなど、ピッチ外での問題点が度々明らかになっている。
報道によると、マンチェスター・ユナイテッドとの現行契約を2028年6月末まで残しているラッシュフォードだが、現時点でその去就は極めて不透明とのこと。アモリム監督はクラブ全体の改革に向けて同選手の退団が必要であると考えており、クラブも1月の移籍市場での売却を本格的に検討しているようだ。評価額を下回るオファーが届いた場合にも耳を傾ける可能性があり、今冬の退団の可能性は以前よりも現実味を帯びているという。
一方で、推定36万5000ポンド(約7130万円)という週給の高さを考慮すると、ラッシュフォードの獲得に乗り出せるクラブはごく少数だと『ガーディアン』は指摘している。