スタニングローズ(牝5、栗東・高野友和厩舎)とレガレイラ(牝3、美浦・木村哲也厩舎)が、エリザベス女王杯からの直行ローテでは初となる有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)の制覇を狙う。
今年で69回目を迎える有馬記念だが、3歳限定戦(旧馬齢表記で4歳)だった時代も含め、エリザベス女王杯からの直行組は一度も勝ったことがない。グレード制が導入された84年以降に限ると、のべ48頭が走り、94年のヒシアマゾン、07年のダイワスカーレット、09年のブエナビスタ、17年のクイーンズリング、20年のサラキアで5回ある2着が最高着順。善戦は多いが、なぜか勝利には手が届いていない。
そして今年は2頭がこのローテで参戦する。スタニングローズはエリザベス女王杯で2年1カ月ぶりとなるGI・2勝目を挙げた。これまで牡馬相手の重賞では5着、3着、5着、5着、8着と一度も連対なし。それだけに苦しい戦いになるかもしれないが、鞍上のR.ムーア騎手は心強い限り。ラストランで過去最高の走りを見せたいところだ。
もう1頭のレガレイラは昨年のホープフルSで牡馬相手にGI初制覇を果たした。その後は最高5着と厳しいレースが続くも、全力発揮できた印象のレースは一度もない。課題のスタートを五分に決められれば、上位争いに食い込めても不思議ない。
牡馬相手にどこまで食い下がれるか。ローテーションのジンクスを克服しての戴冠となることを期待しよう。