昨年の天皇賞(春)を制したジャスティンパレス(牡5、栗東・杉山晴紀厩舎)が、有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)でGI・2勝目を狙う。
ジャスティンパレスは父ディープインパクト、母パレスルーマー、母の父Royal Anthemの血統。半兄のパレスマリスは13年の米G1・ベルモントSと14年の米G1・メトロポリタンH、アイアンバローズは昨年のステイヤーズSを制している。20年のセレクトセール1歳では1億9000万円(税抜)の高値となった。
ここまで17戦5勝。2歳時から重賞戦線で活躍。3歳秋の神戸新聞杯で重賞初制覇を果たした。そして4歳春に本格化。阪神大賞典で2つ目のタイトルを獲得すると、天皇賞(春)でGIウイナーの座に上り詰めた。その後は未勝利だが、GIのみを7戦して3着、2着、4着、4着、10着、4着、5着。道悪だった3走前の宝塚記念を除けば、一度も掲示板を外していない。今秋の2戦も天皇賞(秋)が直線でスムーズさを欠いての0秒3差4着、ジャパンCがスローペースに苦しみながらの0秒5差5着だから、決して内容は悪くない。
有馬記念は3年連続3回目の参戦となる。一昨年は好位から伸びを欠いて1秒1差の7着だったが、結果的に出来がひと息だったか。そして昨年は1番人気に推されたものの、まさかの最後方からの競馬となり、0秒3差の4着まで追い上げるのが精いっぱいだった。さぁ、今年こそは全力発揮となるか。課題のスタートを決めて、“三度目の正直”といきたい。