「GI未勝利の賞金王」ディープボンド(牡7、栗東・大久保龍志厩舎)が、有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)でGI初制覇を狙う。
ディープボンドは父キズナ、母ゼフィランサス、母の父キングヘイローの血統。母はJRAで3勝。いとこのローレルゲレイロは09年の高松宮記念とスプリンターズSなど、重賞を4勝している。
ここまで30戦5勝。重賞は20年京都新聞杯、21年と22年の阪神大賞典、21年フォワ賞とGIIを4勝。GIでは2着が4回、3着が1回あり、獲得賞金はJRAのGI未勝利馬で歴代トップとなる7億6781万5800円(海外含む)に達している。
有馬記念は4年連続4回目の参戦となる。21年にはエフフォーリアから3/4馬身差の2着に奮闘。クロノジェネシスやタイトルホルダーといったGI馬に先着を果たした。確かに近2年は8着、15着に敗れ、勝利から2年9カ月も遠ざかっている。ただ、今年も天皇賞(春)で3着、前走の京都大賞典でも2着に健闘したように、決して衰えはない。
ここで悲願のGIタイトル獲得となるか。多くのファンを喜ばせる激走を期待したい。