ユヴェントスに所属するセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホヴィッチに対し、プレミアリーグの複数クラブが関心を寄せているようだ。17日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。
現在24歳のヴラホヴィッチは母国の強豪パルチザンの下部組織出身で、2016年に16歳の若さでトップチームデビューを飾った。2018年夏に加入したフィオレンティーナで得点を量産すると、2022年1月には複数クラブからの関心が報じられたなか、ユヴェントスへの完全移籍を決断。イタリア屈指の名門でここまで公式戦通算121試合に出場し、53ゴール11アシストをマークしている。
そんなヴラホヴィッチに対し、ロンドンを本拠地とする強豪2クラブが関心を寄せているようだ。『ガゼッタ・デロ・スポルト』が報じたところによると、アーセナルとチェルシーが同選手の動向を注視しており、早ければ1月の移籍市場で獲得に乗り出す可能性があるとのこと。前者は典型的な“9番”を補強するとの噂が絶えず、過去にもヴラホヴィッチに関心を寄せていた。また、後者もエンツォ・マレスカ体制でのさらなる躍進に向けて、一戦級のストライカーの獲得を検討し続けているという。
ユヴェントスとヴラホヴィッチの現行契約は2026年6月末までとなっており、今シーズン終了後には契約満了まで残り約1年となる。報道によると、クラブ側は契約延長を画策しているものの、交渉は進展しておらず、現時点で去就は不透明となっているようだ。なお、1月の移籍市場でのヴラホヴィッチ獲得を目指す場合には、少なくとも7000万ユーロ(約113億円)の資金が必要になるとイギリスの複数メディアは報じている。
果たしてセリエAで活躍中の実力派ストライカーを巡り、“場外ビッグロンドン・ダービー”が勃発することになるのだろうか。今後の動向に注目が集まる。