若者の間でじわじわと人気を集めているという、新たなコミュニケーションアプリがある。LINEやSNSなどのテキストチャットでも、電話の通話でもない、“テキスト通話”と表現される新感覚のコミュニケーション──それを提供するのが、スタートアップの穴熊(渋谷区)のアプリ「Jiffcy」(ジフティー)だ。
Jiffcyのテキスト通話とは、まさにテキストチャットと通話をミックスしたようなものだ。電話をかけるように相手を呼び出し、相手が応答して初めてテキストチャットが開始される。入力された文字が1文字ずつ表示される演出などもあり、相手が確実に画面を見ているという前提で、電話のような感覚でリアルタイムなテキストチャットを行える。
「相手が応答しないとテキストメッセージを送れない」という、一見すると不便そうな印象を受けるが、LINEのように相手がメッセージを確認したか、未読/既読を気にするという概念がなく、声を出さずに電話をする感覚でコミュニケーションが取れるという確実性が逆に人気を呼んでいるようだ。
穴熊によれば、利用者は9割以上が学生で、特にZ世代(1990年代半ばから2010年代生まれ)、α世代(2010年以降生まれ)に多く利用されているという。フリックなどで文字入力が早いユーザーでないと使いこなせないなんてケースもあるかもしれない。
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アプリの詳細ページでは、具体的な利用シーン例として次のようなものが挙げられている。「何か買って行こうか?」「家の前に着いた/オフィスの前に着いたなど待ち合わせ場所に着いた」「明日どうする?」「これから出席取るって、これからテストだって」──いずれもすぐに返信が欲しい場面で、いつ既読が付いて返事が来るか、やきもきしてしまうという情景が思い浮かぶ。そうして意味では、若年層以外にも需要はありそうな気もする。
現時点でiOS版のみ提供されており、Android版は準備中とのこと。また、海外展開にも注力し、現在は米国の学生と強力してユーザーの獲得を目指しているという。新しいコミュニケーションツールをいち早く試してみたいならチェックしてみてはいかがだろうか。
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