有馬記念史上初の「セン馬V」なるか GII・2勝の実績馬が強敵撃破に挑む

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2024年12月19日 12:15  netkeiba

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GI初制覇を目指すシュトルーヴェ(今年5月撮影、ユーザー提供:natsumiさん)
 史上初のセン馬Vなるか。GII・2勝のシュトルーヴェ(セ5、美浦・堀宣行厩舎)が、有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)でGI初制覇を目指す。

 シュトルーヴェは父キングカメハメハ、母アンチュラス、母の父ディープインパクトの血統。母は11年のファンタジーSで2着。半兄のアンティシペイトは22年の福島民報杯を制している。また、伯母のワンダーレディアンエルは06年の米G1・CCAオークスの勝ち馬だ。

 ここまで14戦6勝。条件クラスでも安定した走りを続けていたが、昨夏の日本海Sで7着に敗れた後、去勢を敢行。この判断が吉と出た。セン馬としての初陣となった今年2月の3勝クラスを快勝。さらには重賞初挑戦となった日経賞、続く目黒記念と破竹の3連勝。一気にスターダムに駆け上がってきた。その後は宝塚記念が11着、ジャパンCが10着とGIの壁に跳ね返されているが、前者は道悪、後者は出遅れが堪え、ともに全力発揮とはいかなかった印象。もう少しやれる力はあるはずだ。

 意外に思われるかもしれないが、セン馬は有馬記念を制したことがない。グレード制が導入された84年以降に限ると、延べ8頭が出走して92年のレガシーワールドの2着が最高着順。また、キングカメハメハ産駒も延べ25頭で有馬記念は未勝利となっている。2つのジンクスを克服できるか。シュトルーヴェがグランプリ史に新たな1ページを刻むことを期待したい。

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