メルカリは12月19日、事業者と連携し「メルカリ」に出品されている商品を買い取る「買取リクエスト」を開始することを発表した。第1弾パートナーとして大黒屋と、Belongが提供する「にこスマ」と連携する。
「買取リクエスト」では、「メルカリ」内で出品している商品に対してメルカリから買取リクエストが届き、買取価格を提示。出品者がその価格で売却を希望する場合、通常の個人間の取引と同じように商品を発送しメルカリ側で商品を受け取り、商品に問題がないことを確認した後に買取が成立する。利用料は個人間の取引と同様、出品者側に10%の手数料が発生する。
現在メルカリでは1秒間に7.9個売れており、「売れやすいマーケットプレイス」としてサービスを提供。しかし売れ残ってしまっている商品が一定数発生しており、それらは「捨てる」か「タンスの肥やしにしている」という人が6割、14.8%は「オフラインの買い取りやフリマに出す」としている。今回同機能の提供を通して、これまで以上に商品が売れやすくなる体験をユーザーに届けることができるほか、売れなかった物の出品を取り下げ買取に申し込んでいた手間もメルカリで完結できるようになる。
買取価格については、メルカリと提携する買取事業者が査定を実施。「メルカリ」に出品しながら事業者に査定してもらうことができるため、出品を継続するかその買取価格ですぐに売却をするか選ぶことが可能となる。また、出品情報と実際の商品が変わらないことが確認できれば、オンライン査定時点の価格でそのまま買取がされるため、事前査定と実際の査定の差分がでることも無いという。
同社は、今後もさまざまなパートナーと連携しより多くのユーザーが手間なく簡単に「メルカリ」を利用することができるようなサービス開発を提供し、「捨てる」を減らすことで限りある資源が大切に使われるサーキュラーエコノミーの実現を目指す。