バスケットボールBリーグの島田慎二チェアマン(54)19日、東京都内での理事会後に会見に応じ、新アリーナ建設計画が宙に浮き、新トップカテゴリー「Bリーグ・プレミア(Bプレミア)」参入が危ぶまれているB1三遠ネオフェニックスについて、少なくとも26年秋スタートの時点では参加を認めると明言した。
Bリーグは、Bプレミア参入条件の1つに「5000人以上収容でVIP席などを備えたアリーナの確保」を掲げている。三遠は、愛知県豊橋市に27年開業を目指し建設予定の新アリーナを使用することで条件をクリアしていたが、建設反対を公約に掲げた長坂尚登(なおと)氏(41)が11月の市長選で当選。長坂市長は就任後、事業者に対して契約解除を申し入れるよう市に指示していた。
島田チェアマンは「アリーナ建設可否について最終的に決定しているものがないなか、今は結論を出すタイミングではない。現時点で三遠の参入は却下されるものではない」とBプレミア初年度からの参加を明言。一方で「万が一、アリーナ計画が頓挫した場合は、27年シーズンから新B1に降格することもある」と話した。
新アリーナ問題についてクラブ側は新市長と懇談し、Bプレミア参入について理解を求めている。また市民有志でつくる「豊橋新アリーナを求める会」が計画継続を求めて署名活動を行い、13万人以上の署名簿を市議会に提出していた。
Bプレミア参入にはアリーナ基準のほかに、1シーズンあたり「売上高12億円」「平均入場者数4000人」の実績が必要。今年10月の第3次審査に合格した22クラブに加え、この日の4次審査で茨城と京都の合格が決まり、三遠を含む24クラブ(B1・20クラブ、B2・4クラブ)にライセンスが交付される。
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三遠は現在行われているリーグ戦で、18勝4敗、中地区首位の好成績をあげている。
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