創設4季目を迎えるリーグワンが21日、各地で幕を開ける。1部で3季ぶりの優勝を目指す昨季2位の埼玉は、同日に東京・味の素スタジアムで同3位の東京SGと上位対決。故障から復帰したW杯3大会連続出場中のプロップ稲垣啓太(34)らを中心に、自慢の防御が光る。東京SGは新加入で先発の23年W杯日本代表SH福田健太(28)を起点に攻撃を磨いており、勝敗の鍵を“矛盾対決”が握る。1部は各チームが18試合を戦い、上位6チームがプレーオフに進出。25年6月1日に決勝が行われる。
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額にかかる前髪をかきあげ、埼玉・熊谷市内で練習を終えた稲垣が笑わせた。「よく分かったのは、このご時世、切って縫えば大体治ります」。故障の箇所は明かさないが、昨季は2月4日を最後に実戦から遠ざかった。11月30日の練習試合で復帰。リーグワン初代王者に輝いて以降、2季連続2位の現状を「(決勝は)一発勝負で難しいけれど『絶対にいける』というところがあった。よくいえば自信、悪くいえば慢心。結局負けているので、慢心だったと思う」と分析した。
昨季リーグ16試合の失点は最少の275で、2番手のBL東京に98点差をつけた。堅守に導いたW杯4大会出場の堀江翔太が、昨季限りで現役引退。それでも各国代表が並ぶ後輩が引き継ぎ、稲垣も開幕戦へ「スピードを作り出す9番の流と福田を抑える。接点で負けない。前に出れば勢いづくのがサンゴリアス。絶対に前に出させないのがうちのスタイル」と力強い。トヨタ移籍の松田力也が去ったSOは26歳の山沢京が先発。防御から変幻自在の攻撃へつなげる。【松本航】
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