全トヨタ労連、ベア水準示さず=5年連続、要求は前年超え―25年春闘
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2024年12月19日 21:01 時事通信社
トヨタ自動車グループの労働組合でつくる全トヨタ労働組合連合会は19日、2025年春闘の要求方針案を固めた。基本給を底上げするベースアップ(ベア)に当たる賃金改善分は前年を上回る積み上げを目指すが、目安となる統一的な要求額は5年連続で示さない。
労連幹部は「物価上昇に加え、人材確保や定着も重要さを増しており、賃金は人への投資として働きがい、企業の魅力につながると捉えている」と述べた。同日開いた加盟労組との代表者会議で方針案を取りまとめ、来年1月10日に静岡市で開催する中央委員会で正式決定する。
上部団体の自動車総連は今月11日、ベア要求の水準を月1万2000円と、7年ぶりに明示した執行部案をまとめた。労連幹部はこの水準について「本当に賃上げが必要な中小の背中を押すための水準と理解している」とした上で、労連では加盟する各労組が自ら賃上げ水準を設けて要求することが成果につながるとの考えを示した。
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