<フィギュアスケート:全日本選手権>◇20日◇第1日◇大阪・東和薬品RACTABドーム◇男子ショートプログラム(SP)
世界王者の激励を力に変えた。男子の三浦佳生(19=オリエンタルバイオ/明治大)は88・87点の4位発進後、3月の世界選手権を制したイリア・マリニン(米国)からのメッセージが届いていたと明かした。
この日午前の公式練習では左脚痛の影響も色濃くミスも多かった。宿舎に戻ったときだった。「自分を信じて」。英語でメッセージを送ってきてくれたのがマリニンだった。「最近ずっとやりとりしてて。しょうもない話から普通のスケートの話まで。時々アドバイスもらったりしてやってます」と説明し、「アドバイス通りに自分を信じて割り切って頑張りました」と演技を振り返った。
冒頭の4回転サルコーから3回転トーループの連続ジャンプを決めた。後半の4回転トーループで転倒し、演技を終えると顔をしかめて頭を抱えたが、得点には「1個転んで88点っていうのは数年前の自分じゃ考えられないようなこと。そこは1つポジティブに捉えていきたいなと思います」と気持ちを前に向けた。
1年半ほど使用してきたスケート靴を新調し、心機一転で臨む大会でもある。「前の靴は弱っていた分、新しい靴にしてからジャンプが浮くようになった。感動しました」と好感触も得ている。昨年大会は4位に入り、世界選手権への出場権を獲得した。フリーへ「なんとかできる位置にはつけられた。思いっきり暴れてノーミスの演技でお客さん感動できるように頑張りたいです」と力を込めた。
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