広島、新スタジアム元年の売上高は過去最高78億円の見込み Jリーグ1試合の経済効果は推定11億円、新ユニも発表

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2024年12月20日 17:03  サッカーキング

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発表となった新ユニフォーム [写真]=湊昂大
 サンフレッチェ広島は19日、エディオンピースウイング広島(Eピース)でメディアフォーラムを開催し、経営面での今季の振り返りと来季の展望を発表した。

 新スタジアム元年の2024年度は、クラブ売上高が過去最高の約78億円になる見込みとなった。昨年度の約42億円から1.86倍増えて、2023年に当てはめると、Jリーグのクラブで浦和レッズ、川崎フロンターレに次いでトップ3に入る数字となった。また、Jリーグ1試合あたりの推定経済効果は約11億円。この数字は広島経済大学の協力により、12月1日の北海道コンサドーレ札幌戦を基に算出された。

 男子トップチームはJリーグのホーム戦全19試合で総入場者数48万6579人、1試合平均2万5609人といずれもクラブ最多を記録。女子のサンフレッチェ広島レジーナは、WEリーグとリーグカップ戦の合計で総入場者数4万8866人、1試合平均はリーグトップの3257人を記録した。入場料収入は男女合計で約24億円に上る。

 スタジアム総来場者数は目標の110万人を超えて、11月末時点で約118万人を記録。日本代表戦やシュトゥットガルトとのピースマッチなども含むサッカー観戦の来場者数は約62万人で、観戦以外でも約56万人が来場した。

 2025シーズンは、Jリーグ来場者数の目標を50万人に設定。今季のJリーグでは毎試合ほぼ満員だったが、それ以外のカップ戦や女子の試合はまだ伸び代が大きい。仙田信吾代表取締役社長は、「WEリーグのレジーナも伸ばしどころ。女子サッカーの面白さ、素晴らしさも浸透してきたので、そこをもっと伝えて、WEリーグのサッカーをご堪能していただきたい。(男子は)AFCチャンピオンズリーグ2で勝ち上がっていて、来年9月以降にはランクが上のAFCチャンピオンズリーグエリートもあるので、そこのキャンペーンをしっかりやって、もっと突き進めていきたい」と話した。

 また、仙田社長は、「Jリーグの野々村(芳和)チェアマンが『100億円規模のクラブをいくつか作っていきたい』と提唱していて、Jリーグは人気、実力、財政力のあるクラブを作ることを方針にしている。その中で我々が中核になる位置を占めていきたいので、100億円を目指すことが中期の目標になる」と力強くコメント。仙田社長は年内で現職を退任して相談役としてクラブに残り、来年1月1日からは新たに代表取締役社長に就任する久保雅義氏のもと、クラブは100億円規模のビッククラブを目指していく。



 広島の来シーズンは、2025年2月8日に国立競技場でJ1と天皇杯の2冠王者・ヴィッセル神戸と対戦する「FUJIFILM SUPER CUP 2025」で幕を開ける。J1の開幕戦は2月15日もしくは16日にアウェイでFC町田ゼルビアと対戦。J1ホーム開幕戦は2月22日もしくは23日に横浜F・マリノス戦をEピースに迎える。来年のスタジアムイベントは、今年も行われた『超熱狂 NIGHT FES』や『超熱狂バイオレットハロウィーン』に加え、ガールズデーやファミリーデーなども開催されるという。

 被爆から80年を迎える来年には、「PEACE WING HIROSHIMA PROJECT ONE」の一環として「ピースウォール」の第2弾が製作され、スタジアム内3階の北側コンコースに設置される。「PEACE WING HIROSHIMA PROJECT ONE」は、サッカー漫画『キャプテン翼』とコラボして新スタジアムから「スポーツの力」、「夢」、「世界平和」という3つのテーマを世界に発信していくプロジェクト。新スタジアムのオープン時には、主人公の大空翼による「サッカー世界平和宣言」のシーンが描かれた巨大壁画「ピースウォール」が公開されていた。

 新シーズンのユニフォームも発表され、ファーストユニフォームは1996〜1999年シーズンのユニフォームをモチーフにしたというタータンチェック柄のデザインとなった。色はバイオレットを基調に、襟や袖のリブに濃紺が入っている。セカンドユニフォームはホワイトを基調としたシンプルなデザインで、襟や袖などにバイオレットが入っている。また、オーセンティックユニフォームには、インナープライドとしてロッカールームの天井にもある3本の矢が刻まれている。

取材・文=湊昂大

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