米政府閉鎖に現実味=下院、つなぎ予算案否決―トランプ氏横やりで混乱

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2024年12月21日 09:01  時事通信社

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米共和党のマイク・ジョンソン下院議長=17日、ワシントン(AFP時事)
 【ワシントン時事】米政府の資金繰りに必要なつなぎ予算が20日深夜(日本時間21日午後)、失効する。それまでに予算を延長する法律が成立しなければ、翌日から政府機関の一部が閉鎖される。トランプ次期大統領の意向を反映した共和党提案の法案は19日、党内で造反が相次ぎ下院で否決された。有力な代替案もなく、政府閉鎖が現実味を帯びてきた。

 つなぎ予算を巡っては、共和、民主両党の議会指導部がいったん来年3月半ばまでの延長で合意した。ところが、連邦政府による国債発行などの借入限度額を定めた「債務上限」に関し、トランプ氏が上限引き上げといった「対処」を法案に含めるよう横やりを入れたことで事態が暗転した。

 トランプ氏に近いジョンソン下院議長(共和党)は、両党合意を破棄。債務上限の効力停止を2年間延ばすといった、トランプ氏の意向に沿った内容を盛り込んだ新たな法案を単独で提案した。

 だが採決では、下院の過半数を占める共和党で政府債務の膨張を問題視する保守強硬派を中心に38議員が造反。トランプ氏は自らの主張を支持しなければ次の予備選で「刺客」を立てると脅したが、効き目はなく、「恥ずかしい後退」(米紙)を余儀なくされた。

 債務上限の効力停止を定めた法律は来年1月初めに失効する。数カ月は財務省の緊急措置で資金繰りが可能とみられるが、その方策が尽きれば米国のデフォルト(債務不履行)リスクが高まる。次期政権下での「混乱」(トランプ氏)の芽を摘み取ろうとしたが、かえって裏目に出た格好だ。

 バンス次期副大統領は民主党が「政府閉鎖を望み、それを実現しようとしている」と批判。一方、民主党下院のジェフリーズ院内総務は「向こう見ずな共和党による政府閉鎖を防ぐ」と息巻く。

 民主党が上院、共和党が下院を制する現在の「ねじれ議会」で法案を通過させるには超党派での再合意が不可欠。だが、その機運に乏しいまま、つなぎ予算の期限が刻々と迫っている。 

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  • 「小さい政府」実現のシミュレーション。公務員は就職したら一生給与を保証されるということは、今後はないと世界に示すシミュレーション。
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