「“好きな服”が全然似合わない人」がまずやるべきことは? 大変身した40代ママの意見に納得

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2024年12月21日 09:20  女子SPA!

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大変身のビフォーアフター投稿も話題になった、ファッションマインドコンサルのmarieさん
パーソナルカラー診断や顔タイプ診断、骨格診断など、自分に似合うファッションがわかる「診断」が世の中にはたくさんあります。でも、診断結果が自分の好きな系統と全く違っていたら、どうすればいいのでしょうか?

データから「似合う」はずのものを着ても、なんだかしっくりこない。最近は、そんな経験がある人も多いはず。でも「似合わないからという理由で、自分の好きな服をあきらめるのはもったいないです」と語るのは、自分の好きな服を着続けたことで、4年間で全くの別人に変身したmarieさん。SNSに投稿した、ビフォーアフターの写真が話題となりました。現在はファッションマインドコンサルタントとして活動されています。

“おしゃれ迷子”になりがちな30〜40代の女性のお悩みに、marie(@marie.138_)さんが答えます。

◆おしゃれになるためには「自分の“しっくり”を知る」

――30〜40代の女性が今よりおしゃれになりたいと思ったときに、まず、すべきことがあれば教えてください。

marieさん(以下、marie)「私がお伝えしているのはファッションのテクニックというよりマインドの部分なので少し抽象的な言い方になってしまいますが、おしゃれになりたい方がするべきは、『自分を知ること』だと思っています。ここで言う『自分』とは、自分の内側、マインドのことです」

――自分の内側を知る、というのは?

marie「内側は、自分の好みをまずは知ることですね。おしゃれな人とおしゃれじゃない人の違いって、自分のことをよくわかっているか、わかっていないかの差だと思うんです。『自分を知る』と聞くと、骨格診断など理論的に自分のことを知ろうと思う方も多いかもしれません。そうではなく、今の環境で自分はどんな服を着るのが心地いいと思っているのか、自分がどんな服を着て鏡を見たときにいいなと思うか、を大切にしてほしいです。

おしゃれになりたいと思っている方には、自分のことをもっと見て、自分が着ていてしっくりくるもの、心地よいものをもっと知ってほしいです。自分はどんな服にときめくのかを、ぜひ探してください」

◆お店に行って服を見て、自分の気持ちにじっくりと耳を傾ける

――自分が好きな服って、具体的にどのように探せばいいでしょうか。

marie「お店に直接行って、とにかくたくさんお洋服を見てください。ネットショッピングではなく、自分の目で直接見ることが大事です。ただここで、いくつか重要なポイントがあります。

まずは、『自分の好きなものを探しにいく日』には服を買わないことです。実際に服を買おうとなると、『かわいい服だ』と思っても、値札を見て『これは買えないな……』となっちゃいますよね。好きな服を見つける前に『買える・買えない』という余計な情報が入ってしまいます。まずは純粋に好きなものを見つけることが大事です。邪魔な要素を排除して、自分の心の声に耳を傾けましょう」

――「好き」以外の要素を極力取り除くんですね。

marie「そして、好きなものを見つけることだけに集中してほしいので、なるべく一人でお店に行ってください。お友達がいると『それ似合うよ』『それは似合わない』みたいな話になってしまうので、一人だけでゆっくりと行けるときに行きましょう。

かわいいなと思う服があったら、試着をしてください。店員さんに話しかけられるのが嫌であれば、H&MとかZARAとか、試着や購入を勧めてくる店員さんがいないところもおすすめです。『30〜40代ががこんなものを着てはいけない』などの思い込みも一切無視します。自分の好きなものを知ることからおしゃれが始まります」

◆「好きな服」が似合わない場合はどうすればいい?

――「好き」と「似合う」が違う場合、どちらを優先すればいいでしょうか? 骨格診断などの診断では、「似合う」を優先していますよね。

marie「これは本当にシンプルに、『好きにすればいいよ』と思っています。骨格診断とか顔タイプ診断とかパーソナルカラー診断って、本当に素晴らしい技術だと思うんです。論理的で自分に似合うものがわかるし、便利ですよね。診断に合ったものを身につければ『似合っているね』って、人から褒められると思います。

だから、ファッションで『似合っているね』っていう言葉が欲しい場合は、どんどん診断を受けて、それを参考にするのがいいと思います。でも、診断にとらわれて服を着るのが楽しくなくなってしまったり、似合う服と好きな服が違ったりした場合は、診断は一度忘れていいのではないでしょうか。

『○○診断』は、自分が納得するところだけ取り入れるのでもいいと思います。参考にしたいところだけ参考にして、あとは無視でもいい。とらわれる必要はないと思います」

◆骨格診断は、似合う服の答え合わせでしかない

――たしかに納得した部分だけ取り入れるなど、いろんな方法がありますね。

marie「診断って、私は似合う服の答え合わせだと思っています。私も骨格診断をお客様にしていた時期があったのですが、診断をすると大抵『やっぱりそうですよね!』とみなさんおっしゃるんですよね。『私、このタイプだったんだ! 意外!』と言う方はあまりいらっしゃいません。

みなさん、自分に似合うものはわかっていて、それが言語化される感じなんです。『だから、この形の服が似合わないのか』とか、答え合わせができてスッキリされています。何十年も自分と付き合っていると、ある程度自分の似合うものってわかってくると思うんです。だからこそ、診断にばかりとらわれて自分の好きなものが着られなくなるのは、すごくもったいないなと思います」

◆診断と全く違う服でも「似合いますね」と言われる理由

――似合うものや似合わないものは、自分が一番知っているということですね。

marie「私自身も『似合う』にすごくとらわれた時期がありました。でも、年を重ねていく中で、似合う服の中に自分の好きな服がなくなってしまったんです。だから、似合わないけど、好きな服にチャレンジしてみよう! と思い切って方向を変えました。現在は、診断を無視して自分の好きな服を好きなように選んでいます。

診断とは全く異なる服を着ていても、『その服、似合いますね』って言ってもらえるので不思議ですよね。似合う服って、『診断結果に沿っている』っていうのも一つの要素だと思います。でも、他にも『自信を持って着ている』とか、『自分がいいと思っている』『今着ている服が好き』とか、いろんな要素があるんだと思います」

――自分が「最高!」と思って着ているだけでも、醸し出す雰囲気が変わってきそうですね。

marie「ただ、私もたまにコーディネートの写真をSNSにあげると、『髪型は前の方が似合ってますよ』のようなコメントをいただくことがあります。客観的に見たら、診断に合った髪型のほうが、私の素材に合った100点満点の髪型になるのかもしれませんね。でも、『別に100点じゃなくてもよくない?』っていうのが私の考えです。

100点を狙いたい人は狙えばいいし、100点じゃなくても自分の好きな髪型をしてハッピーになりたい人は、自分の好きな髪型にすればいいんです。『似合う』の満点にとらわれないで、自分の好きなようにしていいと思います」

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筆者は正直、骨格診断などの診断結果を「絶対的な正解」だと思っていました。だからこそ、素敵な着こなしのmarieさんが診断結果とは違うファッションをしていると知って、驚きました。“おしゃれに見える服”の軸は、「似合う・似合わない」だけでなく、「着ているとテンションが上がる」「この服が好き」など、気持ちの面も本当に重要ですね。
【marie】
ファッションマインドコンサルタント。「いくつになっても、自分の好きな服でいる!」をテーマに、無難な服を卒業して自分らしいファッションを楽しむ方法を伝える。
Instagram:@marie.138_

<取材・文/瀧戸詠未 写真提供/marie>

【瀧戸詠未】
大手教育系会社、出版社勤務を経てフリーランスライターに。教育系・エンタメ系の記事を中心に取材記事を執筆。X:@YlujuzJvzsLUwkB

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