<ラグビー全国大学選手権:早稲田大53−10近畿大>◇21日◇準々決勝◇東京・秩父宮ラグビー場◇観衆8216人
5大会ぶり優勝を目指す早大(関東対抗戦1位)が、2大会ぶりの4強へ進んだ。
近大(関西3位)に快勝。25年1月2日に東京・国立競技場で行われる準決勝では大東文化大(関東リーグ戦1位)と京都産業大(関西2位)の勝者と対戦する。フッカー佐藤健次主将(4年=桐蔭学園)は「勝負の世界なので勝てたのは良かったけれど、精度とか、自分たちがこだわったところができたかと言われたら、そうではなかった」と相手ゴール前での攻撃を反省。その上で「今日みたいな軽いミスをしたら一気に負ける。(全国4強を)経験しているのは3〜4年生だけ。そこを中心に言い続けたい」と見据えた。
早大は前半2分、左ラインアウトからモールを押し込み、佐藤のトライで先制。同11分には先発に抜てきされたFB植木太一(1年=関東学院六浦)がトライを決めた。
17−0からパリ五輪(オリンピック)7人制日本代表の相手WTB植田和磨(4年=報徳学園)にトライを許したが、同41分にWTB田中健想(1年=桐蔭学園)がインターセプト。そのまま走りきり、風下でキックに苦しんだ前半を24−5で折り返した。
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後半も12分、味方が前へ出たボールを受けた田中健がトライ。先手を打ち、計8トライとたたみかけた。
初の4強を目指した近大は、FW、BKが一体となったスピード豊かな攻撃で大きな声援を受けた。フランカー中村志主将(4年=大阪桐蔭)は「集大成を早稲田大学さんにぶつけられた。一番頼りになる4回生もそうですが、とてもいい下級生が近畿大学にいます。必ずこの舞台に上がるために努力してくれると思うので、これからも近畿大学に注目してほしいです」と胸を張った。年越しこそ逃したが、全国の舞台に足跡を刻んだ。【松本航】
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