<フィギュアスケート:全日本選手権>◇21日◇大阪・東和薬品RACTABドーム◇アイスダンス・リズムダンス(RD)
結成2季目の愛称「うたまさ」こと吉田唄菜(21)森田真沙也(21)組(木下アカデミー)が、国際スケート連盟(ISU)非公認ながら自己ベストの71・84点で首位発進した。
前半のシークエンスツイズルでは最高難度のレベル4を獲得し、疾走感のある演技で魅了した。終盤に森田が吉田をリフトした状態で回転させる技では、会場からも歓声が上がった。吉田は「滑り終わって楽しかったという思いが一番に出てきた」と笑顔を見せ、森田は「全日本という舞台で落ち着いた演技ができた」とうなずいた。
2人とって初のグランプリ(GP)シリーズとなった11月のNHK杯では、合計161・36点で9位。大会前に取るに足りない言い合いがあったことを反省し「チーム力」へ目を向けるべきと思い至った。森田はこの日の演技を「チーム力が良い感じで出せた。1つ1つのエレメンツに集中できていた」と納得した表情で振り返った。
2位の田中梓沙、西山真瑚組(オリエンタルバイオ)に5・81点差をつけて迎える22日のフリーダンス(FD)では、全日本初優勝がかかる。吉田は「最初から最後まで落ち着いて演技をして、会場の皆さんを引き込めるようにしたい」と意欲を示した。【藤塚大輔】
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