管理職にならない選択が「普通」に? 「責任の重圧」「年収減の可能性も」…“なりたくない”リアルな理由とは

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2024年12月21日 20:40  まいどなニュース

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管理職になりたくないと考えている人が増えています

近年「管理職になりたくない」と考える人が増えています。その理由は、責任の重さや仕事量の増加、ワーク・ライフ・バランスへの影響など、さまざまです。

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管理職になりたくない人が増えている背景には、働き方に対する価値観の変化が深く関わっています。

管理職になりたくない場合は、管理職になるメリットや適切に対処する方法を把握しておくことは大切です。本記事では、管理職になりたくないと考える理由やメリット、オファーがきたときの対処法などを解説します。

管理職になりたくないと考える理由

「管理職になりたくない」と考える人は、決して少なくありません。その理由の多くは、管理職になることによるデメリットが大きいと捉えるためです。

<責任が重すぎると感じる>

多くの人が管理職になりたくないと考える理由は、責任が重すぎると感じるためです。

管理職は、従業員や部門を指導・監督し、組織全体の目標を達成するために、リーダーシップを発揮する役割がある職位を指します。

組織内で一定の権限を持ち、部署全体の目標達成や人間関係の調整など、広範な責任を担うケースがほとんどです。部下のミスが自分の評価に影響することもあり、大きなプレッシャーを感じるケースもあるでしょう。

さらに、部下の悩み相談に対応したり、組織全体の課題解決に取り組んだりすることで、精神的な負担も増加します。

このようなプレッシャーから、管理職になりたくないと考える人が増えているのです。

<仕事量や残業が増える>

管理職になると、キャリアアップや年収アップのチャンスがある一方で、仕事量が増えるケースもあります。部下や組織の管理業務をこなしながら、通常業務を続ける必要があるためです。

仕事量が大幅に増えると、勤務時間内にすべての仕事を終えるのが難しくなり、残業や休日出勤を余儀なくされるケースもあるでしょう。また、企業によっては管理職に残業手当を支給しないところもあります。

こうした状況から、仕事量と収入のバランスに不満を感じる人も少なくありません。仕事に対する価値観が多様化するなか、仕事量の増加や残業を懸念し、管理職になりたくないと考える人が増えているのです。

<ワーク・ライフ・バランスを実現しづらい>

従来は、仕事を優先する働き方が一般的でした。しかし、近年は価値観の多様化により、ワーク・ライフ・バランスを重視する人が増えています。

仕事とプライベートを上手く両立する働き方ができていた人も、管理職になると業務量が増え、限られた時間内で全てをこなすのが難しくなるかもしれません。

また、心理的なプレッシャーから、これまで以上に仕事に集中しすぎてプライベートの時間が犠牲になることもあります。このような事情により、ワーク・ライフ・バランスを重視する人の多くは、管理職になりたくないと考えています。

<人間関係が複雑になりがち>

管理職になると、経営陣から一般従業員まで幅広く関わることになります。たとえば、上司と部下の間に立ち、調整役を務めるケースもあるでしょう。複雑な人間関係に悩み、ストレスを感じる人もいます。

人間関係の悩みは、心身の健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。こうした理由から、管理職になりたくないと考える人も少なくありません。

<年収が減る可能性がある>

多くの企業では、管理職に役職手当を支給するのが一般的です。役職手当が支給される企業の場合、管理職になることで年収アップが期待できます。しかし、管理職になっても必ず年収が増えるとは限りません。

労働基準法では、管理職は「管理監督者」と見なされ、みなし労働時間制が適用されることが多いです。そのため、役職手当が支給されても、残業代を受け取れないケースがあります。

仕事量が増える一方で年収が減ると、モチベーションが下がります。収入は生活に直結するため、年収が減る可能性があることを理由に、管理職になりたくないと考える人も少なくありません。

管理職になりたくない人が増えている背景

管理職になりたくないというのは、決して珍しいことではありません。近年は、管理職になりたくないと考える人が増えています。その背景には、働き方や価値観の変化が深く関係しています。

<若手層の意識の変化>

キャリアに対する考え方は人それぞれです。昔は年功序列賃金制度により、仕事を優先してキャリアアップすることが成功とされていました。

しかし、時代が変わるにつれて、働き方に対する意識も変化しているのが現状です。近年は、一つの企業で長く働きながらキャリアアップするという従来のキャリアパスが薄れつつあります。

今では、企業の目標達成だけでなく、自分の興味や関心に基づいて活動し、長く時間を費やしたいと考える人が増えています。この傾向は特に20代を中心とする若年層に強く見られます。

<働き方の多様化>

管理職になりたくないと考える人が増えている背景の一つは、働き方の多様化です。
近年は、IT技術の急速な進化や新型コロナウイルス感染症の影響などにより、テレワークやハイブリッドワークといったオフィス出社以外の働き方が普及しています。

また、VUCA時代に突入し、不透明で将来の予測が困難ななか、社会変化に対応できる働き方の重要性が高まっています。

そのため、従来のキャリアパスにこだわる人が減り、転職やフリーランス、副業など、企業に縛られない働き方が選ばれるようになっています。

<業務負担の増加>

グローバル化やデジタル化により、管理職の役割も大きく変化しています。

昔は、上層部が決定し、下の階層がその指示を実行するトップダウン型のリーダーシップが一般的でした。

しかし、近年はチームメンバーを鼓舞し、個々の魅力を最大限引き出せるようなリーダーシップが求められるようになり、人手不足やリスク管理、コンプライアンスの遵守など、管理職に求められる業務が増えています。

管理職になるメリット

若い世代を中心に、管理職になりたくないと考える人が増えています。しかし、管理職になることは、デメリットばかりではありません。リーダーシップを発揮し、チームを導く経験は、個人の成長やスキルアップにつながります。

<キャリアアップ・年収アップの機会が増える>

管理職になるメリットの一つは、キャリアアップと年収アップのきっかけになることです。

社内で昇進するためには、管理職としての経験が求められるケースがほとんどです。
重要な役割を担うことで社内での評価が上がれば、キャリアアップにつながります。

また、管理職になると役職手当が支給され、給与がアップするケースが多い傾向にあります。
管理職は組織全体の目標達成に大きく貢献するため、その貢献度に見合った報酬が得られるでしょう。一方で管理職にならない場合、年収アップのペースが遅くなる可能性があります。

<キャリアパスが広がる>

社内で理想的なキャリアを築きたい場合は、企業が示すキャリアパスに沿って管理職を目指すのも選択肢の一つです。

管理職は新たなことにチャレンジする機会も多く、組織内でのキャリアの幅が広がります。リーダーシップやマネジメントスキルなど、新たなスキルを習得し、自己成長を促すことも可能です。

一方で管理職にならない場合は、キャリアパスが限定され、やりたい仕事に就けない可能性があるかもしれません。

<転職活動においてアピールポイントになる>

管理職の経験は、転職活動において大きなアピールポイントになります。

たとえば、組織の課題を解決した経験は問題解決能力の証明になります。また、部下や他部門とのコミュニケーションを円滑にし、業務を調整した経験はコミュニケーションスキルの高さを示します。

中途採用では即戦力が求められているケースも多く、マネジメント経験がある人材は重宝されるでしょう。

管理職に向いている人の特徴

管理職に向いている人には、共通する特徴があります。自分は管理職になりたくないと考えていても、向いているかもしれません。ここからは管理職に向いている人の特徴を紹介するので、自分に当てはまるかを確認してみてください。

<リーダーシップがある人>

リーダーシップがある人は、管理職に向いている可能性があります。リーダーシップとは、単に指示を出すだけでなく、チームを鼓舞し、全体のパフォーマンスを最大化するための方向性を示す能力です。

管理職はチームを導く役割を担うため、リーダーシップが不可欠です。リーダーシップがある人は、チームの目標を明確にし、達成に向けてメンバーを導くことができます。また、チームメンバーの能力を引き出し、個々の成長を促すことにもつながります。

<コミュニケーション能力が高い人>

管理職に向いている人の特徴の一つは、コミュニケーション能力が高い人です。

管理職はさまざまな立場の人と接する機会が多いため、優れたコミュニケーション能力が求められます。

従業員の意見に耳を傾け、共感することでモチベーションが向上し、組織全体が活性化します。また、必要な情報を的確に伝え、共有することで、誤解や混乱を防ぎ、チーム全体の効率を高めることができます。

<問題解決力を持ち合わせている人>

管理職にはリーダーシップやコミュニケーション不足のほか、問題解決力も求められます。問題解決力とは、問題を特定し、原因を分析した上で実行可能な解決策を提案・実行する能力です。

組織内では、日々さまざまな問題に直面します。たとえば、顧客からのクレームやプロジェクトの遅延などです。

企業が組織として存続と発展を続けていくためには、直面した問題を迅速かつ効果的に解決する必要があります。問題解決力を持ち合わせている人は、危機的な状況でも冷静に状況を判断し、適切な対策を講じることが可能です。

管理職のオファーがきたときの対処法

企業で働いていると、突然管理職へのオファーが舞い込む可能性があります。オファーを受けるか受けないかは、今後のキャリアを左右するため、慎重に検討する必要があります。

ここからは、管理職のオファーがきたときの対処法を解説するので、ぜひ参考にしてください。

<引き受けて挑戦する>

管理職のオファーがきたときには、引き受けるのも選択肢の一つです。

責任が重すぎる、仕事量が増えるなどの理由により、管理職になりたくないと考える人も少なくありません。

しかし、管理職になるメリットは、キャリアアップや年収アップ、転職に有利になるなど多岐にわたります。自分にとってメリットが大きいと判断すれば、管理職を引き受けることも検討しましょう。

管理職になることに不安がある場合は、上司に相談するのも一つの方法です。上司も過去には同じように悩んだ経験があるかもしれません。その経験をもとに、適切なアドバイスをもらえる可能性もあります。

<円満に断る>

どうしても管理職になりたくないときには、断るのも選択肢の一つです。

管理職を断る際には、その理由を正直に伝えることが大切です。断り方によっては上司や会社との関係に悪影響を及ぼす可能性もあるため、円満に断るようにしましょう。

関係が悪化すれば、今後の仕事がしづらくなります。管理職になりたくない理由を円満かつ正直に伝えることで、上司から今後のキャリアについて具体的なアドバイスをもらえることもあるでしょう。

<転職を検討する>

管理職のオファーを断っても、社内での評価が高ければ、しばらくしてから再度オファーが来るケースもあります。もし今の職場でどうしても管理職になりたくない場合は、転職を考えるのも一つの選択肢です。

キャリアアップには管理職になることだけが道ではありません。転職先で専門性を深めたり、年収を上げたりする方法もあります。

管理職への道は慎重に検討しよう

管理職になりたくないと考えている人が増えている背景には、働き方や価値観の多様化があります。管理職になると責任が重くなるだけでなく、仕事量や残業の増加も懸念されます。

一方で、管理職になるメリットも少なくありません。管理職には、リーダーシップを発揮する機会やキャリアアップの可能性もあります。自分にとって最適なキャリアを選ぶために、管理職への道を慎重に検討し、納得のいく判断を下すことが大切です。

管理職への道を含め、今後のキャリアについて考える際には、転職エージェントに相談するのも手段の一つです。

(まいどなニュース・20代の働き方研究所/Re就活)

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  • 現場にいられなくなるくらいなら出世なんかいらね〜や!ですな。
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