「外ではコオロギを食べてギリギリで生き抜いていた、ガリガリだったごろ君 3ヶ月経ってこんなにふっくら立派な猫になりました」
コオロギを食べて生き抜いてきた子猫のビフォーアフター写真がX(旧Twitter)で話題になりました。
投稿したのは、香川県で保護猫カフェ「necobokko CAFE」を運営する「さとう@猫ぼっこ」さん(@necobokko、以下さとうさん)。子猫は、ごろくんです。保護当時、生後約4カ月ほどでした。さとうさんによると、ごろくんが保護猫カフェの敷地内をフラフラと歩ていたところを発見。これまで見掛けたことのない子猫だったため、心配になり保護したとか。敷地内にある倉庫の周りにはごろくんのものと思われるふんが何個か落ちており、ふんの中身を確認するとコオロギのみだったといいます。そんなごろくんの保護時の写真と保護から3カ月後の写真のギャップに驚く人たちからたくさんのコメントが寄せられています。
「主様が保護して下さったからこんなに可愛いくなったんですね」
「目つきが全然違う!!」
「お外で頑張って生きていたからか、ワイルド男子だったごろ君。3ヶ月後のふわふわ穏やかなお顔。幸せな毎日を過ごしてね」
「寒くなくお腹いっぱいの生活になってよかったね。もうずっと幸せでいられるね」
「主様が保護して下さったからこんなに可愛いくなったんですね」
「ギリギリでガリガリだった猫さんが暖かいおうちでゴロゴロしている姿に涙が出ます。よかったね、ごろくん」
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多くの人たちがくぎ付けになったごろくんのビフォーアフター写真。ごろくんの保護時のことや現在の様子などを、さとうさんに聞きました。
保護時、血流が悪く採血ができないほどの子猫
──コオロギを食べていたとみられるごろくん。保護時のことを教えてください。
「ごろは、おそらく保護する数日前から倉庫の下に潜んでいたのだと思います。自宅に連れ帰ってからしたふんの中身もコオロギだったので、コオロギのみを食べて頑張って生きていたのだと思います」
──当初ごろくんは目つきも悪く、とても痩せていましたが…健康状態は。
「生後4カ月は経っていると思われましたが、体重は900グラムほどでした。ガリガリで全身が骨張っており、栄養状態も良くなさそうだったため、血液検査をお願いしたのですが…血流が悪く採血ができないほどでした。初めはご飯をおいしそうに食べていたのですが、コオロギを主食としていたところからいきなり猫用フードに切り替わったことも影響してなのか。嘔吐と下痢が数日続き、病院通いの日々でした。写真はその時に撮影したものです」
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3カ月後の子猫はどうなった?
──3カ月後、すっかり表情も明るくなって肉付きもよくなりましたね。
「現在は一緒に暮らしている他の保護猫たちともとても仲良くなり、母や兄妹ができてみんなのお兄ちゃん的な存在となっています。それでも血のつながっていない母猫に甘えにいったり、お乳をもらおうとするなど、生後半年を過ぎてもまだまだ子猫だなという行動もあります。ごろはとにかく良い子で、元気になってから汚れた身体をきれいにするためにお風呂に入れたのですが、お風呂もその後のドライヤーもまったく怒ることなくじっとしていて…そんな子は初めてです。本当に良い子で感心しています」
──ごろくんはこれからどうなる?
「状態の悪い子の保護が続いたことで、『necobokko CAFE』(以下、カフェ)は保護するスペース的にも医療費の負担としてもキャパオーバーになっていたため、ごろはカフェではなく、私が個人で保護している状況です。今後、カフェにゆとりができた場合、私個人宅からカフェへ移籍して里親さんのお声が掛かるのを待ちたいと思っています」
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)
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