カリフォルニアジリスの積極的な捕食行動が撮影され、研究者も「これまでに見たことがない」と驚いた(『New York Post 「Scientists stunned after observing ‘carnivorous’ squirrels eating voles」(Olga - stock.adobe.com)』より) リスといえば果物や木の実を食べるイメージが一般的だが、最近アメリカの研究者チームが公開した映像はそのイメージを覆す内容だった。映像には、リスがネズミを狩って捕食する姿が記録されていた。米ニュースメディア『USA TODAY』などが報じた。
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世界各国からの研究論文が閲覧できるウェブサイト『Springer Nature Link』では、今月18日にリスが捕食することを示す研究論文が公開され、専門家や一般読者の間で大きな関心を呼んでいる。カリフォルニア大学デービス校とウィスコンシン大学オークレア校が主導したこの研究は、リスの肉食行動を初めて記録したものだった。
公開された映像には、カリフォルニア州コントラコスタ郡に生息するカリフォルニアジリスが、野生のハタネズミを追い、狩りをする様子が記録されている。リスは抵抗するネズミに噛みつき、ネズミが弱り動けなくなると捕食を始めた。
その行動は、トラやライオンなどの典型的な捕食動物の行動に類似している。研究チームを率いるウィスコンシン大学オークレア校の生物学准教授ジェニファー・E・スミス氏(Jennifer E. Smith)は、次のように語った。
「衝撃的でした。このようなリスの行動は見たことがありません。リスは私たちにとって最も身近な動物の一つであり、その行動を日常的に観察することができます。」
「しかし、これまでに見たことのない今回の研究結果は、私たちの周りの自然史には、まだ多くの未知が存在することを示しています。」
今回の研究は、今年6月10日から7月30日にかけて、コントラコスタ郡のブリオネス地域公園で実施された観察結果を基にしている。カリフォルニアジリスのこの行動は、年齢や性別を問わず見られ、ハタネズミを狩って食べるだけでなく、時にはリス同士で獲物を奪い合う行動も観察された。また、リスの肉食行動は7月の前半にピークを迎え、これはハタネズミが爆発的に増加した時期と一致していたことが明らかになった。
研究チームは論文の最後で、「今回観察されたリスの肉食行動が生態系に及ぼす影響については、さらなる調査と分析が必要」と強調している。
画像は『New York Post 「Scientists stunned after observing ‘carnivorous’ squirrels eating voles」(Olga - stock.adobe.com)』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)