【フィギュア】銅メダルの樋口新葉が3季ぶりの世界選手権代表入り「もっとできる」

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2024年12月22日 21:52  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

会見で笑顔でフォトセッションに納まる優勝の坂本(中央)。左は2位の島田、右は3位の樋口(撮影・前田充)

<フィギュアスケート:全日本選手権>◇22日◇最終日◇大阪・東和薬品RACTABドーム◇女子フリー



22年北京五輪団体銀メダリストの樋口新葉(23=ノエビア)が3年ぶりの表彰台をつかみ、3年ぶりの世界選手権代表を決めた。


ショートプログラム(SP)4位からのフリーは135・35点で3位、合計206・40点で銅メダルをつかんだ。「自分が最後に表彰台に乗ってからジュニアの選手などのレベルがすごく上がっている中で、休養を挟んでからこういう結果を残せたのはすごくうれしいです。もっとできるなという印象を持って大会を締めくくったので、次に向けて本当につながるような試合になったのがよかったかな」と結果を受け止めた。


出来栄え点を重視して、冒頭のジャンプはトリプルアクセル(3回転半)ではなく2回転半で構成してきた。しっかりと決めると流れに乗った。中盤の3回転サルコーが2回転になるミスに「(前戦の)ファイナルと同じミスをしてしまい心残り」と悔いたが、それ以外はハイレベルにまとめきった。


北京五輪の翌シーズンは10月以降の大会を欠場し、長期休養に充てた。スケートに対する自身の気持ちを向き合い、復帰を決めたのは昨季だった。23年末の全日本選手権は12位。その後の試合などで、結果を求める気持ち、その大事さに気づいた。今季はシーズン序盤から全日本選手権での目標を掲げてきた。「疲れを残さないで次の試合に向かうことが今の自分にはすごく大事なこと」と年齢も考慮しながら、大一番に体調を合わせていった。


「去年のような結果でズルズル、ズルズル終わっちゃうのかなって思ってた」とも明かした。トップ争いができないまま、競技人生を終えるのか。「すごくきれいな形で、自分の納得するような形で締めくるならそうしたい」と強く決意し、国内、世界の最前線に戻ってきた。

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