いつもは定時であがっていたユウコさん。しかし最近、残業をたくさんするようになりました。聞くと、担当案件を増やしてもらったそうなのです。子どもたちの教育費とかかな……ユウコさんのことを心配しつつも、それ以上は踏み込まないようにしていました。
そんなある日、一緒にお弁当を食べているときに、ユウコさんの旦那さんが大学に入学したことを聞きました。しかも、仕事まで辞めて……!
「だから私が頑張って働かないと」と、ユウコさんは笑って話します。
ユウコさんには高校2年生のお子さんもいるのです。子どもも大学受験を控えているこの時期に、このタイミングで?
私には、ユウコさんの旦那さんは子どものことより、自分のことを優先しているように思えたのです。生活が苦しくなってユウコさんに負担をかけているのに、旦那さんは自分の要望を叶えることだけを考えているのって、おかしくないですか?
ユウコさんは平気なフリをしていたけれど、絶対に納得はしていないはずです。
そもそも奥さんに負担をかけておきながら、旦那さんが大学に行くなんておかしいと思います。
|
|
それこそ、これから子どもたちが進路について悩む時期です。
もちろんお金もかかります。
なのにどうしてユウコさんは反対をしなかったのでしょうか。
懸命に働きながら家庭を支えるユウコさんが、私は不憫でなりませんでした。
|
|
原案・編集部 脚本・渡辺多絵 作画・よしはな 編集・石井弥沙