アメリカのトランプ次期大統領は中米にあるパナマ運河について、パナマ政府に返還を要求する可能性があると述べました。
トランプ次期大統領
「寛大な贈り物をめぐる道徳的・法的な原則が守られないのであれば、我々はパナマ運河をアメリカに迅速に、完全に返還するよう求めるだろう」
アメリカのトランプ次期大統領は22日、アメリカの軍艦や商船がパナマ運河の通行に際して徴収される通航料が高すぎるとして、「馬鹿げている。このような我が国からのぼったくりは即刻やめるべきだ」と強い不満を表明。
パナマ政府に対して、パナマ運河の返還を求める可能性があると警告しました。
また、運河の2つの港を中国系の企業が管理していることを念頭に、「運河を間違った者の手に渡すことは許さない」と述べました。
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パナマ運河は太平洋と大西洋を結ぶ物流の要衝で、アメリカの支援で1914年に完成しました。その後、アメリカによる管理が続きましたが、1999年にパナマに全面返還されていました。
パナマのムリノ大統領は、「パナマ運河とその周辺地域はすべてパナマ政府のものであり、今後もパナマのものであり続ける」との声明をSNS上に発表しています。
一方、トランプ氏の発言について中国政府は反対する立場を表明しました。
中国外務省 毛寧 報道官
「中国はパナマ運河に対する主権を尊重し、運河を恒久的に中立な国際航路として承認する」
中国外務省の毛寧報道官は23日の会見で、「パナマ運河はパナマ国民の偉大な創造物であり、世界各国の結びつきを促進する黄金の水路だ」と強調。
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「パナマ運河はパナマ政府の管理のもとで各国の人々の交流を促進し、人類の幸せを増進するために新たな貢献ができると信じている」と述べています。