ローソン(東京)の竹増貞信社長は23日までに時事通信のインタビューに応じ、コンビニ店舗を軸にした街づくり構想「ハッピー ローソン・タウン」について、「創業50周年の来年にどこかの街で具体的に挑戦し、将来、全国各地に広げたい」と意気込みを語った。2025年春闘での賃上げにも意欲を示した。
ローソン・タウンは、少子高齢化が進む地域などで、同社に出資するKDDIの技術を使って街をつなぎ、商品をドローンやロボットで住宅に配送したり、医療や介護、保育のサービスを提供したりする構想。自治体側からも誘致を求める声が出ているという。竹増氏は「地方創生のため、深く(地域に)入って長くサポートしたい」と意気込んだ。
賃上げについては、「来年は良い循環、良いインフレをつくれるかどうかの一番大事な年だ。前向きに考えていかないといけない」と強調した。
25年度までに1万店を出店する目標を掲げる中国については、景気の減速などが響き、足元は約6500店にとどまる。竹増氏は「計画は相当遅れているが、目標をわざわざ取り下げることはない」と説明。「業界再編もあるかもしれない。チャンスがあればM&A(合併・買収)も考えていく」と語った。