小中学生の「しあわせ点数」81.5点　高校生・大人より高く、25年は「平和」望む

　博報堂教育財団（東京都千代田区）の調査研究機関こども研究所は、全国の小学4年生〜中学3年生を対象に、子どもたち自身がどう感じ、考えているのかについて聞く「2024年の気分調査」を実施。24年のしあわせ点数の平均点は81.5点で、25年は「平和で戦争のない世界になってほしい」と考えていることが分かったなどとする調査結果を公表した。

　調査は、こども研究所が隔週で行っている「いまの気分調査」の特別編として実施。小4〜中3生600人に1年間の「心に残ったできごと」や「しあわせ点数」「2025年の目標や期待」などを聞いた。さらに、15〜79歳700人にも同じ調査を実施し、小中学生と高校生・大人との意識の違いを調べた。

　2024年の1年間、自分のことをどれくらい「しあわせ」だと感じたかを0〜100点満点（しあわせ点数）で質問。小中学生の平均点は81.5点、高校生・大人は64.7点で、小中学生の方が幸せを感じていることをうかがわせた。小学生が男女とも85点以上、中学生は男女とも70点台後半で、小学生の方が中学生より幸せを感じていた。

　来年の目標や願望を自由回答で聞いたところ、小中学生の「自分自身や身の回りのこと」では「勉強をがんばりたい」「テストの点数アップ」といった勉強に関することが最も多く、「社会や世の中のこと」では「平和になってほしい」「戦争がなくなってほしい」という回答が多かった。「物価が下がってほしい」という回答の中には「お菓子やゲームが安くなってほしい」という声もあったという。

　高校生・大人の「社会や世の中のこと」では「物価安定・インフレ抑制」と生活に密着した切実な回答がみられた。

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