横浜市で2018年、同居していた女性の長男紺野叶志郎ちゃん=当時(4)=に暴行を加え死亡させたとして、傷害致死罪などに問われた無職内田正也被告(32)の裁判員裁判の公判が24日、横浜地裁(吉井隆平裁判長)であり、検察側は懲役12年を求刑した。弁護側は改めて無罪を主張し、結審した。判決は来年1月21日。
検察側は論告で、事件当時叶志郎ちゃんと一緒にいたのは内田被告だけで、死亡したのは被告の暴行が原因だと主張。「犯行態様が非常に悪質。行動が自己中心的で、強い非難に値する」と述べた。
弁護側は最終弁論で、叶志郎ちゃんは誤嚥(ごえん)やソファからの転落による事故死で、被告は暴行を加えていないと訴えた。
起訴状などによると、内田被告は18年1月、横浜市鶴見区の自宅で、叶志郎ちゃんの頭部に暴行を加え、急性硬膜下血腫などにより死亡させたとされる。