<ウインターカップ2024全国高校バスケットボール選手権:昭和学院68−64京都両洋>◇24日◇女子2回戦◇東京体育館
ニコニコ笑伶奈(えれな)が、チームを明るく照らした。女子の昭和学院(千葉)は、京都両洋との熱戦を68−64で制して初戦突破。山下笑伶奈(3年)が、試合中盤の攻撃が停滞した時間帯に献身的なプレーで勢いをもたらした。
「笑伶奈」は「いつも笑ってニコニコして、周りにも笑顔を与えられる人になれるように」という由来がある。攻撃と同じように、表情も曇り始めていたチームを笑顔で引っ張った。守備で4スチール2ブロックと体を張れば、攻撃では相手留学生に負けじとゴール下に切り込んだ。第3クオーター(Q)終了間際には、逆転の3点シュートも沈め、力強くガッツポーズ。同Qを終えた仲間の表情は晴れやかだった。
今夏の全国総体では4強入りを果たした。自信につながったが、準決勝では優勝した京都精華学園に5点差で敗退。あと1歩及ばなかった悔しさが残った。「この大会では絶対優勝したいなっていう気持ちが強い。(全国選手権に)2年間出られていなかった悔しさもある。その悔しさをすべて出し切って、笑顔で終われる大会にしたいです」。最初で最後の選手権。笑顔でいっぱいの冬にする。【浜本神威】
|
|
|
|
Copyright(C) 2024 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。