全国高校サッカー選手権大会 20代目応援マネージャー
月島琉衣 インタビュー
第103回全国高校サッカー選手権大会が12月28日に開幕。今大会の20代目応援マネージャーを務める月島琉衣さんに話を聞いた。高校サッカーへの想いや印象、大会への意気込みを語ってもらった。
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【応援マネージャーをやりたいと強く思っていた】
――20代目の応援マネージャーに就任された、今の想いを教えてください。
応援マネージャーとして、試合を間近で観てみたいなという想いがあったので、選ばれたと聞いた時はすごくうれしくて、涙があふれてしまいました。
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――応援マネージャー就任は、担当マネージャーさんからのお手紙で知ったとお聞きしました。
そうなんです! もともと私は応援マネージャーをやりたいと強く思っていたのもあり、以前から何度も事務所のマネージャーさんには気持ちを伝えていて。やりたいという想いだけでは難しいのはわかっていたのですが、今年はもうチャンスは巡ってこないのかな......と半ばあきらめていた時だったので本当にビックリしました。
――そんな経緯があったんですね。
はい。実は、決まったことを知った場所は、以前、応援マネージャーのことも含めて仕事の悩み相談をそのマネージャーさんにしていた飲食店だったんです。なかなか自分の思うようにはうまくいかないことが少し続いてたのもあり、その時はあまり美味しくご飯も食べられなかったです。
そうしたら、別の日に「お昼ごはんを一緒に食べよう」と誘っていただいたのが同じ場所で。少し不安に思いながらも、会った瞬間に手紙を渡してくれて。
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私から手紙を書くことは何回かあったのですが、マネージャーさんから手紙をいただいたのが初めてだったので、まず「え!?」となってしまったんですが、手紙をめくっていったら「20代目」という文字が書いてあったんです。
最後のページは応援マネージャーが決まったという内容で、その時にブワーッと涙が出ました。
――いいお話です!
同じお店だったのは、マネージャーさんがその場所に嫌な思い出を持ってほしくなかったからだと聞いて、「私のことを考えてくれているんだな」とうれしくなりました。
――もともと応援マネージャーにはどういう印象を持っていましたか?
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何事にも全力で高校サッカーに熱中している選手の皆さんに寄り添いながら、応援を精一杯する印象でした。選手のみなさんの頑張りはもちろん、試合を観る視聴者の方々との懸け橋になる役割も素敵だなと感じていました。
この期間は高校サッカーに集中して、全力で選手の皆さんを応援し、私自身もいい影響をもらえたらと思っています。
――東京都大会の決勝は会場で観戦されたと伺いました。どういうことが印象に残りましたか?
もう「ザ・サッカーの試合」みたいな、最後までどっちが勝つかわからない状況で、盛り上がっていましたね。2試合とも何か展開が変わるたびに、気持ちが追いついていかないような試合でした。もちろん会場の雰囲気もそうですけど、私と同じ高校生のみなさんが、頭と体、全身を使って、サッカーに熱中している姿にとても感動しました。
――実際に試合を見ると、応援マネージャーをすることがより楽しみになりましたか?
はい! メチャメチャ楽しみになりました! もちろん、私も参加する国立競技場での開会式も楽しみですが、もともとサッカーがすごく好きなので、選手たちがどういうプレーをするのかとか、どういう想いでプレーしているのかがすごく気になっています。
【小学生時のサッカー経験 キャプテンも務めた】
――月島さんはサッカー経験者とのことですが、あのリフティングチャレンジは衝撃的でした。「この子はガチだな」と(笑)。
はい。ガチでした(笑)。自分の最高記録は22回だったので、「20回を超えられたらいいな」と思っていたのに、実際にやってみたら熱くなって、全力になってしまいました(笑)。本当はもうちょっといきたかったですけど、結果、みなさんが歴代1位(19回)だとホメてくださったので、今は満足しています。
――サッカーを始められたきっかけはどういうものでしたか?
もともと走ることが大好きで、知り合いの友だちにサッカーをやっている子がいたので、一緒に入りました。
――最初はフォワード(FW)だったと伺いましたが、どういうタイプのFWでしたか?
とにかく前のほうにいて、ボールを追いかけていましたね。体力にも自信があったので、ずっと走り回って、チャンスがあれば点を狙っていました。
――6年生になって、バック(DF)にコンバートされたんですね。
はい。FWの時はなるべく前を向いて、前に走ってという感じだったんですけど、バックは常に後ろのほうにいて、相手が攻めてきたら自分たちもそれに対して動くという感じでした。「チームを守らなきゃ」という責任感も違いましたし、相手が迫ってきた時の緊張感がありました。
――しかもキャプテンもやられていたそうですね。
はい。やっていました。チームをまとめることはもともと好きなタイプだったので、みんなに声を掛けて、練習中もアドバイスしたりしましたし、すごくいい経験で楽しかったです。6年生は一番年上としてチームを引っ張っていく役割があったので、みんなで勝利できた時は、5年生までとはまた違った喜びがありました。
【選手の皆さんをサポートできるよう頑張ります!】
――組み合わせ抽選会にも出席されていましたが、緊張されましたか?
はい。生中継ということもあって緊張しました。いつ話を振られてもいいように、ずっと神経を働かせていましたね(笑)。でも、サッカーという競技を少し知っているからこそ、いろいろと聞かれるのもうれしかったし、抽選会では選手宣誓抽選の大役もまかせてもらって、すごくいい経験をさせていただけました。
――選手宣誓が決まった大分鶴崎高校の志賀杏陸キャプテンも、すごくポジティブに受け止めていましたね。
選手宣誓が決まったことを喜んでくれていたのがすごくうれしかったです。チームメイトからも「引いてこい」と言われたとおっしゃっていたので、チームメイトの皆さんも喜んでくれていたらうれしいですね。
――今後は高校サッカーにまつわるいろいろなことを取材されると思いますが、「こういうことを取材したい」といったテーマはありますか?
私は卒業されたキャプテンの方を取材してみたいなと思っています。
――それは面白そうですね。
高校サッカーで活躍された方が、今はどう過ごしているのかとか、高校サッカーをやっていた時はどういう想いだったのかとか、今後のことをぜひ聞いてみたいです。あとは私がサッカーをやっていた時には、あまりコーチにいろいろお話を聞いたことがなかったので、監督の視点から選手の皆さんはどう見えているのかとか、どういうことを頑張ってほしいと考えているのかとか、機会があればそういう想いを聞いてみたいです。
――月島さんにとって高校生の選手は同世代だからこそ、通じ合えるところもありそうです。
はい。同い年の高校2年生の選手は取材してみたいです。年上の3年生がいて、年下の1年生がいる状況で、選手やチームをどう見ているのかということも聞いてみたいです。
――最後にあらためて応援マネージャーとして、どういう想いで高校選手権に関わっていきたいかを教えてください。
この冬、選手の皆さんが一生懸命サッカーと向き合って頑張っているなかで、皆さんの活力になるように、応援マネージャーの役割としっかり向き合いたいです。私は選手の皆さんの頑張りや努力を発信できる立場だと思うので、そういうことを伝えていきたいですし、「いま、ここ、全力」の気持ちで第103回大会を盛り上げていくために、最大限の力を尽くして頑張ります!
月島琉衣
つきしま・るい/2008年3月1日生まれ、神奈川県出身。雑誌『Seventeen』(集英社)専属モデル。2024年、日本テレビ系ドラマ『街並み照らすヤツら』に深川莉菜役で出演し、TBS系ドラマ「からかい上手の高木さん」では高木さん役で主演を果たした。第103回全国高校サッカー選手権大会の20代目応援マネージャーに就任。
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