米百貨店「ノードストローム」創業家らがMBO　総額約9000億円に

　アメリカの百貨店チェーン「ノードストローム（Nordstrom）」は、創業家であるノードストローム家とメキシコの百貨店チェーンのエル プエルト デ リバプール（El Puerto de Liverpool SAB de CV）がMBOを実施することで合意した。

　同社は今年9月、創業者のジョン・ノードストロム（John Nordstrom）のひ孫であるエリック・ノードストロム（Erik Nordstrom）と、ピート・ノードストロム（Pete Nordstrom）から買収の提案を受けていると海外メディアに報道されていた。エリックとピートは2022年に他の創業家メンバーと、一族以外では最大の株主となるエル プエルト デ リバプールと組み、同社株式の10％弱を取得していた。
　今回のMBOでは、1株あたり24.25ドル（約3768円、1ドル＝157円）、全株式を62億5000万ドル（9812億5000万円）で取得することで合意。買収は2025年上半期に完了する予定で、完了後は同社の株式は非公開となる。持分は一族が50.1％、エル プエルト デ リバプールが49.9％。