東京証券取引所の元社員とその父親がインサイダー取引を行った疑いで刑事告発された事件で、父親が「おいしい話はないか?」などと、元社員に繰り返し依頼していたとみられることが分かりました。
証券取引等監視委員会は、東京証券取引所の細道慶斗元社員(26)を業務で知った未公開情報を父親に伝えた疑いで、また、元社員の父親(58)をその情報を元に、株およそ1700万円分を不正に買い付けた疑いで東京地検特捜部にそれぞれ刑事告発しています。
その後の関係者への取材で、父親が「おいしい話はないか?」「また儲けさせてほしい」などと繰り返し元社員に依頼していたとみられることが新たに分かりました。
元社員は当初、その依頼を断ったものの、その後、未公開の情報を伝え、父親はおよそ400万円の利益を得たとみられています。
告発を受けた特捜部は刑事処分を検討しているものとみられます。
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