衝撃の事実…「株で損をしたらナンピン買い」はウソ?

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2024年12月25日 12:21  All About

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「ナンピン買い(難平買い)」は保有株が値下がりしたとき買い増すこと。「なぜナンピン買いが正しいのか?」説明する理論はなく、科学の立場から見ると「株で損をしたらナンピン買い」はウソである可能性が高いです。
YouTubeで生放送をしていると、「今日は株で利益を出せました!」という個人投資家リスナーもいれば、「今日は損をしました……」というリスナーもいます。

そんな中、損をした個人投資家から、こんなご質問をよくいただきます。

「保有中の株が値下がりしてしまい、損を抱えています。◯◯という株をナンピン買いしようか悩んでいるのですが、中原さん、何かアドバイスをくれませんか?」

ここでは、このご質問に中原が回答していきます。

そもそも、ナンピン買いとは何か?

「ナンピン買い(難平買い)」とは、保有している株式の株価が下がったとき、株式を買い増すことを指します。安くなった株を買い増しすることで、平均購入単価が下がるので推奨するアナリストもいます。

ナンピン買いは、初心者向けの株本などで紹介されるテクニックの1つです。分かりやすく、取っつきやすいため、広く知られています。しかし、「なぜ、ナンピン買いが正しいのか?」説明する理論はありません。

株で損をしたら、ナンピン買いをすべき?

科学の立場から見ると、「株で損をしたらナンピン買い」はリスク高になる可能性があります。

ノーベル経済学賞を受賞した、ウィリアム・シャープの理論では、「資産運用では分散投資をすればするほどよい」という結論が得られました。つまり、

1種類の株しか買わないよりも、3種類の株を買った方がよく、
3種類の株しか買わないよりも、5種類の株を買った方がよく、
5種類の株しか買わないよりも、10種類の株を買った方がよい

ということです。

同様に、プリンストン大学の名誉教授であるバートン・マルキールも、著書の中で「投資資金を30銘柄へ分散することで、銘柄固有のリスクは概ね減らすことができる」という旨を述べています。

しかし、ナンピン買いでは「同じ会社の株を買い増す」という判断をします。つまり、同じ株にお金を集中させる「集中投資をする」という判断です。この判断は「分散投資するほどよい」という科学的な判断とは真逆です。

つまり、ナンピン買いは「ノーベル賞を受賞するほどの経済理論を、真っ向から否定する真逆の行為」ということです。

まとめ

これまでの話をまとめると、ナンピン買いは安く株を買い増しできるけど、集中投資になってしまうので損する危険もあるということです。

株式投資を始めたばかりの頃、僕もナンピン買いをしていました。それも、初めて読んだ株本に「株価が下がったらナンピン買いしよう」と書いてあったからです。

しかし、「どこぞのプロ(自称)が推奨するナンピン買い」と、「ノーベル経済学賞を受賞した経済理論」、どちらを信じるべきかは明らかでしょう。少なくとも僕は、経済学を学び、投資理論を知った今は、ナンピン買いをしていません。

参考資料:保有株が値下がりしたら「ナンピン買い」するべき?(https://allabout.co.jp/gm/gc/478604/)

文:中原 良太(個人投資家・トレーダー)

18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。主に株式投資とマネー(お金)についての情報をSNSやYouTube、メルマガなどで発信。IQ上位2%のMENSA会員。
(文:中原 良太(個人投資家・トレーダー))

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  • まあ、この記事をみて何も疑問に思わない人は株などの投資はしない方がいいと思う。自分に投資しましょう。
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