「少しずつ実感が湧いてきたなという感じですし、来年からしっかり頑張らないなといけないなと身の引き締まる思いです」。
広島からFA権を行使してオリックスへ移籍した九里亜蓮投手が25日、入団記者会見を行った。
九里はオリックスとの交渉で印象に残っている言葉について問われ、「先発としてイニングを投げて欲しいと言う言葉というのは、僕自身イニングに対して強いこだわりを持ってやってきているので、その言葉がすごく印象には残っています」と明かした。
来季から就任する岸田護監督の印象については「直接お会いすることができていないので、僕の勝手な想像になりますが、すごく野球に対して熱い思いを持っておられる方なのかなと思っています。監督さん自身も現役時代の時にいろんなポジションで投げられていたピッチャーだと思うので、いろんなことを知っているイメージがある。いろんなことを聞けたらいいなと思っています」と語った。
オリックスには、広島時代に一緒にプレーしていた西川龍馬もいる。「連絡は取って、わからないことがたくさんあると思いますけど、なんでも聞いてくださいと言ってくれたので心強く思います」。
「チームの勝ちに1試合でも多く貢献できるように自分自身頑張っていきたいと思いますし、今ままで着てきた赤のユニホームから紺に変わるので、それが似合っていると言われるように頑張りたいと思います」と決意を述べた。
九里は13年ドラフト2位で広島に入団。近年は先発での登板が多いが、先発・リリーフの両方をできるのが強みで、17年から8年連続100イニング以上投げ、今季は規定投球回に届かなかったが、131回2/3を投げた。プロ8年目の21年に最多勝に輝くなど、プロ通算260試合に登板して、71勝67敗6ホールド、防御率3.49の成績を残している。