年末を迎えて来年のイベントについて関心が高まるところだが、日本で行われる2025年の国際的なイベントといえば、それはもう大阪・関西万博に他ならないだろう。その万博について、三菱総合研究所(東京)は2021年4月から、全国における独自の意識調査を半年ごとに計8回にわたり実施してきたが、今回、開催半年前にあたる2024年10月に全国の状況の調査を行った。
それによると、2024年10月時点の状況は前回調査(2024年4月)に比べて全国で関心は横ばい、来場意向は微減になったという。調査対象は、全国の20〜60歳代の男女3000人で、10月に行った。
万博開催期間中の会場への来場意向は、全国で前回調査の27.0%から3.0ポイント減少して24.0%。地域別では、地元である京阪神圏で前回調査の43.5%から7.2ポイント低下して36.3%と大幅に低下したのが目立った。
ただ、行きたいと思っている人に、予定している来場回数を聞くと「2回以上行く」と回答した人は全体の18.8.%で、前回調査に比べて3.8ポイントアップ。来場者の約5人に1人が開催期間中に2回以上来場する可能性があることを示すアンケート結果になった。年齢別では、若年層ほど2回以上と答えた人の割合が高く、20〜29歳では、前回調査から14.2ポイント増の29.4%となった。
全体的な関心・来場意向が伸び悩む中で、来場意向者では若年層を中心にリピート来場を予定する人は増えており、万博に期待感のある層とそうでない層の違いが明確になってきたといえそうだ。
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【2025年大阪・関西万博への来場回数の意向(年代別)】