日本ロレアルが、パリ・ノートルダム大聖堂展制作委員会と日本科学未来館が開催している特別展「パリ・ノートルダム大聖堂展 タブレットを手に巡る時空の旅」を特別協賛する。文化財保護の大切さを身近に感じてもらうことを目的に世界各国を巡回し、日本は日本科学未来館で2025年2月24日まで開催している。
ノートルダム大聖堂は、パリのシテ島に約800年前に建築。ゴシック建築の代表作ともいわれ、世界遺産にも登録されている。パリの歴史的シンボルでもある同大聖堂は、2019年4月15日の火災により大きな被害を受け、各界の専門家が集結しドローンやCG分析など最新技術や、建築や美術品を扱う熟練工の技により修復が進められた。
ロレアルグループは、このノートルダム大聖堂再建の支援を行っており、今回その一環として、フランスのスタートアップ企業「ヒストベリー(Histovery)」に依頼し、デジタル・オーグメンテッド・リアリティ(=拡張現実)体験を通じ、歴史的建造物とその修復過程をデジタルとリアル、双方の展示物から学べる体験型コンテンツを制作した。
同展では、世界遺産の成り立ちや歴史、最新技術によって大聖堂が再び光を取り戻していく様子を、ヒストベリー社開発の専用タブレット端末「ヒストパッド(HistoPad)」で体験しながら理解を深めていく。21個タイムポータル(時空の扉)があり、1160年の創建時から2019年の火災後の復興過程まで、ヒストパッドを通してさまざまな時代の大聖堂を覗きながら、深い没入感を味わえる。
さらに東京展オリジナルのコンテンツも用意。修復に使われた最新技術に焦点を当てた新しいタイムポータルを初公開するほか、火災前後の大聖堂を比較した模型を実際に触ることができるコーナーも展開する。
フィリップ・セトン駐日フランス大使は、「ノートルダム大聖堂の復旧工事は、われわれの遺産であり、ヘリテージの価値について思い起こさせてくれました。文化遺産、建築遺産であることはもちろん、大聖堂を再生させ、そこに息づくものを伝えるために集結されたノウハウなどもそうです。最先端のテクノロジーを導入する必要とともに、大工や屋根葺き職人、ガラス職人など中世の職人の技が学び直されて生かされました。たくさんの職人と職人技のおかげで、12月8日に一般公開を迎えることができました。修復工事は大聖堂の歴史と同じように、その修復工事自体が叙事詩です。未来館での特別展はまさに、この叙事詩について語る展覧会でもあります。世界中で人気を博したように、日本の皆様も魅了することでしょう」とコメント。
日本ロレアル社長のジャン-ピエール・シャリトン氏は、「ノートルダム大聖堂は、単なる大聖堂ではなく、フランスの魂であり、パリの魂です。また歴史と希望の象徴ともいえます。この思いを、日本の皆さまと分かち合えることを嬉しく思います。なぜなら、日本は文化遺産を大切に保存しながら、イノベーションの最先端を担っているからです。ノートルダム大聖堂の素晴らしい歴史、建築、再生の足跡を辿る特別展が日本で開催されることを、特別に感じております。この展示会を、多くの方に体験していただければ光栄です」と語った。
◾️特別展「パリ・ノートルダム大聖堂展 タブレットを手に巡る時空の旅」期間:2024年11月6日(水)〜2025年2月24日(月・休)休館日:火曜日(ただし、2/11は開館)、年末年始(12/28〜1/1)会場:日本科学未来館 企画展示ゾーンa所在地:東京都江東区青海2-3-6入館料:前売:大人(19歳以上)1600円、18歳以上(中学生以上)600円、小学生400円、当日:大人(19歳以上)1800円、18歳以上(中学生以上)800円、小学生500円 公式サイト